最近は「借金芸人」というのも“一つの売り”にできる時代となったが、その根底に“笑い”と“夢”とを備えている借金であれば、或る意味で芸人らしくて良い。金満家となった芸人は、総じて保守的になり、あちこちに気を遣って、だんだん当たり障りのないことしか言わなくなる。平成ノブコブ・吉村崇氏の場合、芸能界で一二を争うくらい早くから「仮想通貨(暗号資産)」に投資していたらしい。現在は680万円もする1ビットコインが3万円の時に始めたという。その時、同じ仮想通貨の1リップルは0.3円だったらしい。そのリップルを数百万円も購入したのだ。やがてビットコインと共にリップルも高騰する。あっという間に0.3円だったものが300円にまで値上がりしたのだ。もし、この時、リップルを売って日本円に換えていれば、彼は間違いなく“大金持ち”になっていた。ところが、彼はそれ以外の仮想通貨にも手を出した。次々と別な通貨へと転換させていったのだ。これは彼だけでなく、多くの人が行う手法で、それが上手くいけば、より多くの日本円を手にすることが出来る。但し、仮想通貨は変動が激しいので、あっという間に大暴落も珍しくない。その結果、多くの人は初期の“値上がり分”を失ってしまうケースが多い。さらに、仮想通貨の場合、通貨を“切り替えるごと”日本円で税金が掛かる。何回も転換を繰り返すと、税金だけがどんどん膨らんでいく。結局、彼は、定石通りの“失敗”で、いつの間にか借金だけが残った。税金の支払いで父親に借金をする身になってしまったという。競馬の方で「大儲けを失った」のが霜降り・粗品氏である。彼は自分のYouTube動画の中で「菊花賞」の予想を行った。ギャンブラーとして知られる彼は、いつもなら自分の予想通り馬連「3-18」を600万購入したのだろうが、最近は“負けが込んでいる”せいもあって買う勇気がなかった。さらに、その時間にラジオの収録があって視ることが出来ない、という不運も重なった。もし、自分の言ったとおりに購入していれば、1億4500万円の金額となったのだ。結局、ふたりとも「勝ったのに勝てない」状態で「夢はまぼろし」となったが、むしろ、そうなったことで“つまらない金満家”にだけはならなくて済んだようである。
彼がTVに出始めた頃、わたしは彼の発言に対し「それはないだろう」と思うことが多かった。それに、どこか人間としての“冷たさ”を持っているようで、その部分も私には好きになれなかった。た 続きを読む
たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であっ 続きを読む
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ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
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作家の伊集院静氏が亡くなった。わたしがこの人に注目したのは、彼がまだ作家デビューしたての頃、たまたまその履歴に作詞家としてのペンネームがあり、その名の方で想い出す作品があり「おもし 続きを読む