『かぐや姫』と言えば「月」に帰って行ってしまうお話しだが、今様「かぐや姫」とも呼ばれる大塚家具の大塚久美子社長は、自分の帰るところを見失ってしまったようだ。マスコミ騒動からすでに一年半以上が経ち、もう落ち着いてよいはずの久美子氏だが、未だ迷走中のようで赤字が膨らみ、近く中古・アウトレットの家具店を展開するらしい。経営者としての素質は十分あるのに、自分が“進むべき道”を見失っているため、焦りが目隠しをして“帰るべきところ”を忘れてしまったのだ。この人が「大塚家具」の後継者となったこと自体は決して間違いではない。当初の対処の仕方も、特別おかしかったわけではない。問題は“分裂騒動以降”で、その後の方針が完全に誤っていた。「大塚家具」が「ニトリ」や「イケヤ」をマネて勝てるはずがない。そんなことがどうしてわからないのだろう。もし、“安売り”で勝負したいなら、徹底的に安くしなければだめなのだ。「安物」を求める人たちというのは“1円の違い”で流れていく。そういうところと、なぜ張り合おうとしたのだろう。元々が“高級家具”で売ってきたのに、なぜ今更“中価格帯で勝負”などするのだろう。彼女が売るべきものは「お姫様家具」でなければならない。それならば、みんなが「助けてあげようかな」という気持ちになるのだ。元々「かぐや姫」と呼ばれるくらい“お嬢様”で育った人物である。それなら、なぜ、それを活かそうとしないのか。なぜ、解ってもいない“庶民”の暮らしに介入しようとするのか。それが間違いなのだ。だから中古・アウトレットの家具店も100%失敗する。そういうものを購入したことのない人が手出しすべき商売ではない。「ニトリ」が“低価格商品”で成功したのは、元々が“そういう家”でひもじさの中で育っているからだ。リヤカーを必死で引っ張りながら仕事をした少年期の記憶が、ニトリ少年を大成させたのだ。もちろん、彼が“高級家具”に手出しをしたなら、即座に失敗する。「お姫様家具」だけが、彼女自身を救うことに早く目覚めてほしい。
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