ライブドア事件から、もう15年になるが堀江貴文氏のネット上の“評判”を見ると、あまり芳しくない。私には、彼は典型的な「アメリカ型生き方」を歩んでいるように見えるが、どうも、その根本の部分が日本人からは“好意的”に受け入れられていないらしい。もっとも彼自身はそんな風評を気にすることもなく、どんどん新たなることに“挑戦”し続けている。今度は“新しい球団”を立ち上げるらしい。今度立ち上げようとしているのは“プロ野球”の球団ではなく「独立リーグ」と呼ばれる“セミプロ球団”だ。現在、九州には2球団が存在しているが、2球団だけなので今一つパッとしない。そこで、その“手薄”の部分に“新風”を吹き込もうという構想らしい。そして「プロ野球ではできないイベントやコラボを導入する」計画でもあるらしい。ただ心配なのは、この人の“構想”は良いのだが、なかなか思い通りには進んでくれない傾向を持っている。彼の“宇宙ビジネス”も今一つ停滞気味である。日進月歩の“宇宙ビジネス”は本来なら停滞などしていられないはずだが、何しろ「低予算」が彼の“売り”なので、なかなか思うようには進んでくれない。やっぱり、お金のかかるものは、掛かるところにはお金を掛けないと、失敗し続ける。それが解かっていないのか、解かっているけど、掛けたくないのか掛けられないのか、その辺微妙だが、とにかく、彼のビジネスには滞りが多い。それだけに、ネット民が彼の構想に対して“懐疑的”になるのは仕方のない部分もある。ただ今回の「新球団設立」は、一つの“新しいやり方”として徐々に人気を集めていく可能性もあるように、私は思う。一つで失敗しても次のことで巻き返せばよい、とするアメリカ型生き方は、残念ながら、なかなか日本人には受け入れられない。そういう点で日本人は“狭量”のように見える。基本的に日本人は「他人に迷惑をかける奴」を許さない傾向が顕著である。要するに「はた迷惑なことはするな」というのが大方の日本人なのだ。けれども、そのことが“日本のビジネス”をどんどん縮小してしまっているのは間違いがない。多少、破天荒でも「やってみなければわからない」ものはたくさんある。慎重さと配慮のし過ぎが良いとは限らないのだ。
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