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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


孫正義氏「15兆円」「イザナギ半導体」起業⁉


もしも日本が今後、アメリカや中国に対抗できる“経済的な起爆剤”を持つとすれば、それは半導体に関わる分野しかない。そういう意味で、既に岸田政権になってから、積極的に半導体の育成分野に投資をし始めている。若干、遅すぎるきらいもあるが、やらないよりはやった方が良い。ただ、アメリカなどと違って、日本は国の予算をそんなに多く捻出できない。したがって、だれがどう見たって“勝ち戦”には思えない。半導体分野にねん出できる“国家予算の規模”が違うのだ。そう思っていたら、日本でもっとも“先見の明ある人物”孫正義氏が近く新たな会社を立ち上げるという。AI向け半導体の新会社で、現在、ほぼ8割以上の“AI向け半導体”を生産しているエヌビディアに対抗する新会社「イザナギ」の起業構想を持っていると報道された。この新会社は1000億ドル(15兆円)を投じて設立するもので、そのうちの300億ドルを自らが率いるSBGが出資し、残りの700億ドルを中東の投資家たちの出資で賄われる予定であるという。もちろん、このような大金を集められるのは日本では孫氏くらいで、日本政府が2兆円とか3兆円とかの出資するのでも大変なのだから、どれだけの規模かが解かろうというものだ。しかもネーミングの「イザナギ」というのが好い。昔、80年代の日本は世界から「日の丸半導体」と呼ばれたのだが、今度は「イザナギ半導体」で大空に飛び出そうというのだ。もっとも、日本政府がいま後押ししているのは千歳市で工場建設が進んでいる「ラピダス」半導体の方だ。それから、もう一つは台湾の半導体で日本の熊本に工場を建設して大規模生産に乗り出そうとしている。日本の場合、半導体の中の“部分的な工程”に関しては強いのだが、全体的なものを統合できる半導体企業がなかった。もっとも、日本だけではなく、世界が“半導体の覇権”を争い始めている。いまのところはアメリカに偏り過ぎているのが現状だ。これまで世界を驚かしてきた孫氏が率いる「イザナギ」なら“日本の夢”を実現してくれるかもしれない。
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