日本の国会やマスコミは連日「ワクチン」や「オリンピック」関連の問題を繰り返し論じているが、アメリカでは今月、昨年末に前大統領であるトランプ氏が“法案署名”している「UFO」に関する米国家情報長官室からの調査報告書が、米国議会へと提出されるということで注目を集めている。そのタイミングに合わせたかのように、ドキュメンタリー映画の制作者として知られるジェレミ・コーベル氏が、巡洋艦USSオマハから2019年7月15日に撮影されたという“UFO動画”を投稿した。この動画そのものに関してはアメリカの国防総省も「実際に巡洋艦からサンディゴ沖で撮影された」ことを認めている。もっとも「UFO」という表現は用いず「UAP(未確認航空現象)」としてなのだが…。但し「進行中の調査」であるとして、それが“どのようなもの”であるかについては論評していない。問題の動画については、私も観て観たが、正直、これまでいろいろなところで撮影された“UFO動画”とそれほど大きな違いはなく、やや不鮮明な印象で、それ以上の感想はない。これを投稿したコーベル氏がどこから入手したのかは明らかではないが、あまりにもタイミングよく投稿されていることと、コーベル氏が映画製作者で“UFOファン(⁉)”でもあるという点が、私には気になる。つまり「手を加えた可能性はないのか」という点が引っ掛かるのだ。米国会議へと提出される“調査報告書”がどの程度のものかは知らないが、少なくとも米国の議会が“UFO問題”を「表舞台」まで“引き摺り出した”ことだけは間違いがない。もっとも、この種の報告書には“黒塗りの部分”が多くて、実際には何が何だかわからない場合も多い。それでも、少なくとも、アメリカでは議会で“宇宙”との関係を論じようとしている。そこへいくと日本では、あまりにも“身近なこと”だけに右往左往しているような気がしてならない。ここ2~3日、ようやく「半導体の国家戦略」などと言うことが言われ出した。遅すぎるのだが、それでもようやく「未来」に眼が向きだしたのは良いことのような…。
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