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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


度量の乏しい神様たち


アメリカが2018年12月31日付で国際的な教育機関「ユネスコ」から脱退することを表明した。2011年にパレスチナが「ユネスコ」に正式加盟して後、アメリカはそれを不服として分担金の拠出を停止してきた。今回は、それだけでなく完全に「ユネスコ」とは“おさらば”という姿勢を打ち出したわけだ。実は「ユネスコ」の分担金の内、アメリカの比率は大きく年間予算の22%を占めていた。だからアメリカがいなくなると、その存在価値だけでなく、経営自体にも大きな問題が生じる。それなのに…というか、それだから…というべきか、アメリカは「オレの言うことを聞けないなら…」と言わんばかりに脱退したわけだ。つまり、それくらい、トランプ氏(アメリカ)はパレスチナが嫌いなわけで、どうしてかというとイスラム教主体の国だからなのである。パレスチナのあるエルサレムは大昔から「聖地」とされてきた。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教…それぞれの宗教にとっての「聖地」だ。日本人的に解りやすく言うと、“神聖な共同墓地”のような役割を果たしてきた。だから、いつも、それに関連する地域で“争い事”が起こる。というか、いつまでも続いている。良くも悪くもトランプ大統領の発想は単純で判りやすいのだが、要するに今回も「パレスチナ出て行け!」であり「イスラム出て行け!」なのだ。もちろん、このような考え方をするのはISやアルカイダ等の“イスラム過激派”テロがアメリカにも及ぶことを恐れているからである。だからイスラム教徒の出入国にも神経質になっている。イスラム過激派や北朝鮮に手を貸す者は「ユネスコ(加盟のパレスチナ)」であれ、何であれ、締め出していこうという姿勢なのだ。そのトランプ氏も「聖書」に手を置いて大統領になることを誓った。つまりキリスト教徒であり、歴代の大統領もそうだった。ん? キリスト教って、そんなに排他的だっただろうか。少なくともユダヤ教やイスラム教に比べれば「汝の敵を愛せよ」と教えられてきた宗教ではなかったのか。確かに、ユダヤ教やイスラム教は他の宗教や信仰を一切認めない、“ココロの狭い宗教”である。キリスト教だけは少し違っていたような…。それにしても、どうして人々は“度量の乏しい神たち”を信仰したがるのであろうか。

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