人生にはときどき“予期せぬ出来事”が起こる。その“予期せぬ出来事”で、人生は大きく変わる。そこから逃げ出したくても、逃げ出せない場合がある。プロレスラー高山善廣氏の妻・奈津子氏の場合がそうである。夫と出逢った頃には「腹筋はバキバキに割れ、仮面ライダーのようだった…」と回想する。彼女はいま「夫」のリハビリ状況を、高山善廣氏に代わって、時折ブログの中で報告している。夫は、かつて「帝王・高山」と呼ばれるほどのトップレスラーだった。日本人には珍しいほどの長身で、初期の頃はやせていたが徐々に肉が付き、押しも押されもしない豪快なファイトで人気を集めた。タレント性もあったので、TVのバラエティにも出演することが多くなった。ただ所属団体はしばしば変わり、主戦場も変化していった。2017年5月にはDDTプロレスの豊中大会に出ていた。そこで試合中に怪我をして救急搬送されたのだが、首から下が動かなくなり、頸髄完全損傷と診断された。一時的には“身動き一つ出来ない身体”となってしまうのではないか、と懸念されたが、懸命のリハビリで、少しくらいは動くところまで完全されてきた。その途中経過を、随時ファンに報告し続けているのが妻の奈津子氏なのだ。私の記憶が確かなら、正式に結婚して間もない段階で長期入院リハビリ生活になったのだと思うが、それでも、夫にずっと寄り添って、逐一リハビリの途中経過についてブログの中で報告し続けている。通常なら、このような状態であれば、少なくとも“現状報告”に関しては投げ出してしまいそうなものだが、夫人はこの5年間、ずっとファンに向けて現状を報告し続けている。最悪期は脱したと言うものの依然、身動きできる範囲は乏しく、実質的には首から下は動かないままのようだ。それでも「一進一退だけど、地味に、地味に、ちょっとずつ、ちょっとずつ、良くなっている…」まるで、自分自身に呪文を掛けるように彼女は書く。その文章からは、昔、腹筋がバキバキに割れていた頃の、文字通り「帝王」として活躍していた頃の“想い”が詰まっているに違いない。そして、そのことで、なぜか十分な気がする。
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歴史の教科書に出て来る「ハンムラビ法典」その中に「眼には眼を、歯には歯を」の一節がある。これは一般に誤解されやすい諺でもあるのだが、本来は「眼を潰されたなら、相手の眼を潰し、歯を抜 続きを読む