タレントの志村けん氏が“新型ウィルス”の感染者だったことが判明した。その志村氏が出演した番組が放送され、その中で39年も前に“結婚”を意識して交際した女性の名が明かされ、その女性との再会も果たすことが出来た。もちろん、この番組はまだ病気になる前の収録で、病気には何の関係もない。たまたま放映日が、感染で入院していることが判明した日と重なっただけにすぎない。けれども、そのことによって、そのお相手である大滝裕子さんは“注目の人”となった。現在は57歳で十年前の2010年に結婚されている。交際当時は“新人歌手”だったらしいが、現在でもグループとして歌手活動をしている。さて、私がなぜ彼女を取り上げるのかというと、彼女にとって志村けん氏は実際に“夫になった”可能性が大いにあるからだ。もちろん、その後になって別れてしまったが、志村氏は彼女の親にまで挨拶している。真剣だったのだ。実は、彼女のホロスコープを見ると、丁度、その後29年経って結婚された時と、ほぼ同じ位置にトランジットの土星が位置している。土星というのは29・5年で元の位置に戻ってくる。これを「サターンリターン」と呼ぶ。通常は“人生の転換期”のような形で解釈されることが多い。大滝裕子氏の場合、元々、金星と土星が“0度一体化”していて、その結婚には「土星」が影響する可能性が強い。実際、結婚されたのはトランジットで動いている土星が出生時の土星・金星に対して120度位置に到達した時だ。そして、同じ現象はその29年前にも起きていたのだ。そして、その時、志村氏は彼女と“結婚を意識しながら”交際していた。通常、サターンリターンは出生時の土星位置にトランジットで戻ってきたときのことを指すのだが、こういう形でのリターンでも、人生の不思議は存在している。しかも、金星と土星とが0度一体化している場合、必ずや一度は「愛の別れと哀しみ」を体験する。それは、金星と土星とか一体化している人たちの運命だと言って良い。けれども、その体験が、必ず“仕事上に活かされる”のも、このアスペクトの特徴なのだ。かくして、今も彼女は仕事の中で“愛の哀しみ”を活かしているに違いない。
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