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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


拾って届ければ「4億円」でも「拾った人」へ


お金を拾うことって、そんなにない。そんなにというか、滅多にない。では、もし見つけて拾ったなら、どうするだろう。多分、八割り方の人は警察に届ける。残り二割り方の人が、どうするのかは知らない。とにかく、そういう感じで、日本人の場合には大体が警察に届ける。その金額がどれくらいかは関係なくだ。そこで、その警察に届けられた“落とし物としてのお金”のうち、七分の五くらいは無事「落とし主」が表われて、本人の元へと戻る。この時、拾った人物に“お礼”としての金額が渡るかは不明である。まあ「落とし主」による、ということだろう。昨年一年間で東京都の場合「落とし物」として扱われた現金は役34億円に上る。意外なほどに多い。そして、そのうち、無事に落とした本人に手渡されたのは約25億円である。拾いものは三か月間経つと「拾い主」のモノとなる。そこで三か月経って後「拾い主」へと連絡が行く。その連絡を受けて、拾い主が警察に現れれば「拾い主」へと手渡される仕組みになっている。そういう形で、実際に拾い主へと手渡された現金は約4億円にも上る。どれだけ大金だろうと、もし、落とし主が申し出なければ、堂々と“受け取って”良いのだ。なぜなら、もし受け取らなければ、それは「東京都の歳入」として組み込まれるようになっている。つまりは“税金”と、同じような扱いなのだ。だから、そういう意味では「拾い主」には堂々と現金を受け取る権利が法律的に保障されている。まあ「宝くじ」のようなものだと思って、受け取れば良い。ところが日本人には、決して自分が拾ったものでも“他人の現金”を「受け取ることなど出来ない」と思う人が多いらしい。なぜなら、実際に、もらえる権利のあった約4億円は東京都の歳入となったからだ。拾い主に連絡して、二か月間“取りに来ない”と、その権利は失われ「歳入」となる。日本人の多くは「汚れたお金は嫌だ」というような考えを持ちやすい。確かに「拾ったお金」には泥がついていることがあるかもしれないが、もしかしたら“余っている人”が「与えてくれたお金」かもしれないのだ。それを使って、自分のモノではなく、誰かに何かを買ってあげれば「きれいなお金」として、価値が生まれるのではないだろうか。
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