ここ1~2年、欧州では中東などからの「移民・難民」問題が深刻化している。昨日、おとといも、難民を乗せた船が沈んだ。すし詰め状態の船が、岸まで辿り着けず転覆してしまうケースが多いのだ。仮に転覆しても、本格的な捜索はあまり行われない。元々が“密入国者”である彼らは、正確な人数も名前も“把握できていない”ケースが多い。日本円30万~70万くらいの金額を支払えば、船に乗せてくれる“密入国斡旋業者”が暗躍している。そうやって、必死の思いで欧州に来ても、すんなりと受け入れてくれる国はめったにない。いや、それどころか未成年の子供たちの多くは“途中で消えていく”のだ。いつの間にか“行方不明”となってしまう。斡旋業者が絡んだ「人身売買」に巻き込まれてしまうケースが多い。正確な数は把握できていないが、少なくとも未成年者の“行方不明者”は1万人を超える。ここ1年ほどで急激に増えた数字だ。我々はどうしても「人身売買」と聞くと、東南アジアやアフリカの貧しい国々を連想しがちだ。けれども今や“世界中”で起きている。世界各地で“地域紛争”があり、泥仕合が続いている。「平和に暮らしたい」「豊かに暮らしたい」人々は“難民”となり“移民”となって、“平和そうに見える国”や“豊かそうに見える国”めがけて歩を進める。かつての日本でも、そうやって故国を離れた人たちがいる。北朝鮮に向かった人々もいれば、ブラジルに向かった人々もいる。過酷な暮らしが待っていたのは言うまでもない。今日も“すし詰め状態”で多数の“命”が運ばれていく。「運命」は、どういう“手を差し伸べて”彼らを出迎えるのだろうか。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む