文春デジタルが13歳から86歳の男女1万名以上に対して行ったアンケート調査の結果が公表された。何の調査なのかというと、TVのキャスターやコメンテーターの中で「誰が一番嫌いか、どこが嫌いか」というアンケート調査である。年齢層が幅広く、しかも1万名以上という数なので、この数字には信頼性がある。言ってみれば、今の日本の“平均的な街の声”と言っても良いだろう。それによると「嫌いなキャスター」のダントツは宮根誠司氏であった。歯切れ良く、司会進行を進めていく手際に関しては誰もが評価しているが、多少、自己中心的な纏め方や主張の強さを毛嫌いしている視聴者が多いよう感じられた。2位は立川志らく氏、4位が坂上忍氏、6位が加藤浩次氏、7位が小倉智昭氏、8位が安藤優子氏、10位が関口宏氏で、この辺のメンバーは立川志らく氏を除けば、いずれも長く「その番組の顔」としてリードしてきた人達である。つまり、日本人はTVニュース番組とかワイドショー番組とかで、個性が強く「自らの番組だ」という雰囲気を醸し出すようなタイプは本質的にあまり好まない、ということのようだ。いずれの人達にも共通にあった“嫌いな部分”として「自分の観方は絶対に正しい」風な物言いとあって、いかに日本人が“謙虚であること”を重要視しているのかが分かる。もう一つあったのは「思想的な偏り」で、これは3位、5位、9位に入っているコメンテーターが、青木理氏、玉川徹氏、長嶋一茂氏の三氏で確かに少々偏りがありそうな面々ではある。コメンテーターに関しては、11位に松本人志氏、14位に室井佑月氏、16位にテリー伊藤氏、20位にビートたけし氏が入っていて、社会事象全般のコメントを求める人選としてTV 局側が考えるべき問題も含まれているよう私には思われた。「お笑い」として人気があることと、社会事象を批評することとは別次元と理解すべきだ。また“偏りの強い思想”の持ち主が出る場合、それに相応出来るような“対極思想”のコメンテーターも入れておかないと後から問題が生じやすい。もっとも「嫌われる」ということは、それだけ「観られている」ことの証しでもある。視聴率という問題も絡むことで、他人事ながら人選は難しいかもしれない。
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