生活様式が「運命」を変えることは誰でも知っている。日本で電化製品が急速に普及し始めたのは1960年代だ。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器が各家庭の必需品に変わった。そうなると、家庭内においては、家族同士がそんなに協力し合わなくても生活していけるようになっていく。それに合わせるかのように住居も、それまでの長屋スタイルからマンションのような高層型の集合住宅が一挙に増えていく。つまり、私生活における“横のつながり”が閉ざされ、実質的に必要ない生活へと変わりだしたのだ。ごく自然に“核家族”の暮らし方になって、親戚同士の交流も減っていった。確かに、生活は便利になった。けれども、互いに協力し合わなくても良い生活はコミュニケーションを失わせてしまう。結果的に家族間においても、会話の乏しい家庭・家族が多くなった。そして、より増えて来たのは“単身生活”である。子供が成長して独り立ちしての単身生活もある。地方から都会に出てくる形での単身生活もある。転勤族としての単身生活もある。離婚による単身生活もある。子供達が出ていく形での単身生活もある。さまざまな形での単身生活者が多くなった。それは、今後、増えることはあっても減りそうにない。これまでは日常生活における買い物だけは会話を必要としたが、徐々にそれも必要なくなりつつある。宅配が普及し、コンビニでも会話はあまり必要がない。タレントのマツコ・デラックス氏が自宅での生活について「独り言が多くなった」と明かしている。もう一人の自分を想定し、その相手と普通に会話しながら生活しているのだという。実際、そういう人達が多くなっているような気がする。家族と一緒に生活していたとしても、その家族とはほとんど会話せず、もう一人の自分と会話するような生活の仕方をする人も多くなった。実は、運命学的な観点からいうと「独り言」というのは“孤独の象徴”なのだ。寂しいから自分に話しかける。孤独だから自分と対話する。そうでなければ、頭に浮かぶ思いだけで、それを口にする必要はない。だから総じて、独り暮らしで周りとの交流が少ないお年寄りは“独り言”を言う。マツコ・デラックス氏のように、さまざまな人達との交流を持っている人であっても「独り言を言う」というのは、現代の日本全体が“孤独の列車”に乗り合わせているということなのだ。電化製品やマンションの普及は、日本人から“日常会話”を奪ったのだ。
世の中は変わっていく。だから、その変化にわれわれも付いていかなければならない。それは頭で解かっているのだが、身体はなかなか付いていけない。ローソンが一部店舗で「完全無人の店舗」を展 続きを読む
実は英国では、2015年にも一度、この同じ法案が審議されたことがある。結局、その時にはまだ議会を通過しなかったようだ。ところが、現在は現首相も“賛成”しているようで、世の中の動きと 続きを読む
大昔から「中国」というのは欧米諸国と比べて“解りにくい国”だが、こと「未来への準備」という点では、何を考えているのか、ほんとうに掴みにくい。同じ日のニュースに、その一方では“中長期 続きを読む
最近は一週間に一度は“ボディビル関連”のニュースを目にする。どの業界でも“身体づくり”が大流行りだ。しかも、男性だけではなくて女性たちにも大流行りだ。もちろん健康法の一つとして“フ 続きを読む
誰でも“自分の両親”の「血」を受継いでいる。嫌でも受継いでいる。時には両親よりも“祖父母の遺伝子”の方が強く表に現れることもあるが、とにかく“家系”や“血統”を変えることはできない 続きを読む
犯罪捜査という点にかけては、日本よりもアメリカの方が圧倒的に進んでいるような印象を受ける。「日本」はどうしても“管轄地域”の問題や“持効性”の問題や“担当異動”の問題などあって、さ 続きを読む
ノーベル平和賞が「日本原水爆被害者団体協議会」という“難しい名称”の団体に贈られた。世界中で「核兵器のない世界」を訴えてきた功績のようである。日本人でもほとんどの人が良く知らない団 続きを読む
人間の“評価”というものは難しいものだが、世の中の“8割方の人たち”というのは“マスコミ”とか“口コミなどの世論”とか“自分以外の物差し”を使って、その人を評価しようとする。つまり 続きを読む
いまも続いている“ウクライナ”と“パレスチナ・ガザ地区”の紛争。こういう地政学的な紛争(戦争)は今後もそう簡単に無くなる気配はないが、それによって失われていく世界の“経済的損失”は 続きを読む
誰でも、自分の未来が“良いもの”であって欲しいと思う。それは万人に共通している。ただ、それが“万人にやって来るか”というと、それは違っていて、やって来る人もいれば、やって来ない人も 続きを読む