エジプト航空機がまたしてもテロに遭ったらしい。勝手な憶測でいえば、ISも含む「イスラム原理主義」の一派によるテロ行為であろうと思われる。今回の直接原因は今のところ不明だが、彼らのテロ行為には共通性がある。最初から、自分の命を犠牲にする覚悟で行っている、ということ。だから躊躇がない。しかも“聖なる死”という考え方に基づく。彼らは死の直前まで“神を讃える”。信仰が背景にあるので「殺人行為」であるのに“悪”という概念がない。そうはいっても通常なら「死」を意識すれば“怖さ”が伴う。それが、そうならないのは、自らを“神の代行者”と位置付けているためである。つまり「神の眷属」として“殺人を行うのだ”という思い込みがあるからだ。日本人の感覚からすれば、仮にそうだったとしても、結果として“自分自身は倖せになれないではないか”という思いが残る。けれども彼らの感覚は異なる。元々が“民族宗教”である「イスラム原理主義」は、考え方の根本に「われわれ」がある。決して「わたし」ではない。だから、自分が犠牲になったとしても、その結果として「われわれ→次世代の子孫」が“勝利”すれば、それによって目的は達せられる。ここで重要なのは「われわれ」が“倖せ”になるためには「敵」に“勝利”しなければならない、と考えていることだ。そして、その「敵」とは、自分たち民族以外の“信仰対象”にある。決して特定の国家とか、指導者とか、地域とかにあるのではない。謂わば「異なる宗教=神」にある。それらの“神々”に“勝利”しなければならないのだ。「究極の一神教」である彼らは“みんなも一緒に倖せになろう”などという甘い発想はない。地球全体が「イスラムの神」に帰依するまで“聖戦”は終わらない。もちろん、これはあくまで「イスラム原理主義」の考え方であって、それ以外の“平和なイスラム教徒”の考え方ではない。ただイスラム教徒が、その根本に「われわれ→次世代の子孫」という発想を持っているのは共通している。
ニューヨークと言えば「世界最先端の都市」として誰もが認める。それだけに、ニューヨークで始まったことは“他の地域”に影響しかねない。そういう意味で危惧するのがニューヨークの新たな法律 続きを読む
彼がTVに出始めた頃、わたしは彼の発言に対し「それはないだろう」と思うことが多かった。それに、どこか人間としての“冷たさ”を持っているようで、その部分も私には好きになれなかった。た 続きを読む
たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であっ 続きを読む
「北朝鮮」という国は、ほんとうに解からない。11月29日は北朝鮮で航空隊が創設された記念日「航空節」だが、それに合わせて金正恩氏と“その娘=ジュエ”氏とが空軍司令部を訪れたと報道さ 続きを読む
通常、政治家が“新党”を結成すれば、なんとなく一時的ではあっても“新鮮な雰囲気”が漂うものだ。ところが、今回の新党結成の記者会見は、そういう“新鮮さ”というものがまったく感じられな 続きを読む
単身者や核家族が多くなったことで、ペットを飼う人たちが増えている。犬や猫だけでなく、近年は“さまざまな生き物”をペットとしている例が多い。彼らのほとんどは、そのペットを「家族」とし 続きを読む
ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
人は最終的に“自分の居場所”を求めて生きて行く。どんなに恵まれた環境でも、そこに“自分が居ない”と思えば、その中で“倖せ”を実感することはできない。人は、本能的に“ここが自分の居場 続きを読む
歴史というのは、時として“逆戻り現象”を生み出す。日本は昭和初期(1920年代後半)の頃、結婚の7割以上が“お見合い”によるものであった。それが徐々に“恋愛結婚”が増えていって19 続きを読む
昔から「死人に口なし」というが、わたしは前から疑っている。ほんとうは死人でも“口がある”場合があるような気がするからだ。特に、殺人事件とか予期せぬ事故に巻き込まれるとかして亡くなら 続きを読む