「ポケモンGO」は日本の“漫画キャラクター”が、今や“世界基準”に変わりつつあることを証明し始めた。そのこと自体は喜ぶべきだが、喜んでいられない問題も次々浮上している。昔「ディズニー」が世界を席巻した時、人はそれを“微笑ましく”迎えた。なぜなら“害を与える”ものではないことを誰もが感じ取っていたからである。むしろディズニー作品は、現在でも子供たちの“情操教育”にとって有効である。日本でも「宮崎駿作品」などは、そういう点では大いなる評価を与えて良い。ただ、いつの間にか“漫画世界”は、日本で独自の進化を遂げ、さまざまな作品が人気を得るようになっていった。そうなったことで、必ずしも人気やブームを呼ぶのが、子供たちにとって“良い影響”を与える作品だけとは限らなくなってしまった。しかも、現代は“子供の漫画”と“大人の漫画”の境界が無くなっている。子供が大人の漫画を読むとか、逆に大人が子供の漫画に夢中になるなど珍しくない。そうすると、どうしても“情操教育”だけを念頭に漫画を制作することは出来ない。特に“現代社会”を舞台として漫画を描くとき、あまりに“浮世離れした作品”は読者からも受け入れられない。徐々に“過激な内容”、“極端な描写”、“飛躍の多い内容”が描かれるようになっていく。そういうものを見て、或いは読んで、世界中の子供たちが育っていく。もはや、子供たちから、それらを“選別していく”のは難しい。しかも、現代は“大人向けの漫画”も多くなったことで、大人になっても漫画を読み続ける人が多い。ここで重要なのは“漫画世界”は、あくまでも“単純化”して、“誇張”して、デリケートな部分をカットして“描かれているもの”だということだ。一見、リアリティを感じさせても、漫画独自の“単純化と誇張”が、どの作品にも織り込まれている。毎日のように、それらの作品を見て、読んで、日々を送ると、頭脳そのものが実生活に投影され、“単純化と誇張”が行われ始める。或る種の“洗脳”によって、周りの人達の“細やかな心のひだ”を読み取れない大人へと成長していく。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む