名古屋市長の“河村たかし氏”と言えば中々ユニークなお人柄で知られる。“未来の総理大臣”を自称し、時の権力を批判していた。その後、いつの間にか“総理”ではなく“市長”となったが、実際の行政では中々思うような成果を出せない時期が続いた。彼の描く“理想郷”は思うように実現できていないが、このほど彼の念願の一つ“名古屋城天守閣の木造復元”のための事業費504億円が成立した。実は全国でも木造での正確な再建は初になるらしい。彼の口癖であった“総理”にはなれなかったが、そして名古屋の市政も必ずしも良好とは言えず、市長としての業績も今一つなのだが、これによって彼は“木造天守閣を復元した市長”として永遠に名を遺すことが出来る。この“復元事業”も、紆余曲折を経ての成立で、地元の評判は必ずしも良いものばかりではない。けれども、戦災で喪われた原初の天守閣(1612年完成)の“正確な実測図”が残っていたことは、歴史遺産の観点からいえば大変喜ばしい。実際の復元工事は2020年から始められ、2022年に完成予定らしい。最初“東京五輪”に間に合わせる予定だった完成は予算の関係などで不可能となった。多少遅れるが、ユーチューブで発信すれば世界的な注目を集めることは間違いがない。日本の“城の形状・外観”は我が国独特の趣がある。観る位置や角度によって、違った印象を与えるのも特徴の一つだ。それにしても、日本の多くの名城が戦災によって失われた。河村市長ではないが「1000年の宝」ともいえる名城天守閣の復元は、世界に誇る“現代の歴史遺産”としての価値がある。われわれにはがさつな民族には無い“雅な血”が流れているのだ。
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