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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


“生キャラメル”落ち「花畑牧場」に花は消え…


日本列島は島国で、しかも長い期間“鎖国”をしていたせいもあって、近代にいたるまで外国からの干渉や影響が遮断されていた。そういう部分が作用しているのか“外国人”との付き合い方が下手である。どちらかというと“上から目線”になって接するか、逆に“下から目線”になって接するか、“平等意識”で関わるというのが苦手なように思われる。それが良く表れているのが、外国人労働者との雇用関係である。雇用する側が日本人である場合は、どうしても“上から目線”的な対応となるし、逆に外資系で雇用する側が外国人である場合は、どうしても“従順に従うしかない”雰囲気で勤めている傾向がみられる。北海道の「花畑牧場」と言えば、一時期「生キャラメル」で爆発的なヒットを生み出した製造メーカーだ。社長はタレントとしても知られる田中義綱氏だ。その「花畑牧場」は中札内村に工場を持っているが多数の外国人労働者(ベトナム人)を雇用していることでも知られる。昨年の秋、この製造ラインで異変が起きた。一部のベトナム人が主導し、従業員の多くが工場に出社しなくなってしまったのだ。事実上のストライキだった。一番の理由は会社側が一方的に水道光熱費の値上げに踏み切ることを通告してきたことだ。かなりの額の引き上げだった。外国人たちは会社側が提供した寮生活を送っている。水道光熱費を大きく引き上げられると、本国への仕送り分が減る。或いは自分たちの生活がひっ迫する。ストライキは一部の従業員の提案で全員に誘いかけ、そのうちの多くがそれに応じた。当然、会社側としては予期せぬことで、生産ラインが止まると多方面に迷惑が掛かるので、結局、水道光熱費の値上げは留まったのだが、そのかわり一時的な休業や生産縮小などを理由に多くの従業員の雇用を打ち切った。それと同時に、ストライキを主導したベトナム人3名に対して“名誉棄損”と“信用棄損”とで告訴に踏み切った……というのが事の経緯である。この場合、どちらが悪いと一概には言えない。労働組合のないベトナム人たちが最初から事実上のストライキに出たのは強引に過ぎる。かといって会社側の水道光熱費の値上げも、その比率があまりに高い。どちらにも問題があるよう第三者的には視える。今後の「日本人」と「外国人」との“関わり方”を考えるうえでも、非常に興味深い告訴事件だ。
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