女子スピードスケートの高木美帆選手が、500m、3000m、1000m、1500m、5000mの5種目すべてに出場して、すべての種目で勝利した。前人未踏ともいうべき記録であるが、その割にはニュースとしての“扱い”が小さい。日本のマスコミは圧倒的に“強すぎる”と、やや引き気味になるとでもいうか、総じて“扱い”が小さくなる。けれども、本当はもっともっと“大きく扱ってあげる”べき記録である。もちろん、国内の記録であり、対抗馬が乏しいという事情はあるかもしれない。本来は、ライバルとなるべき“新たなる選手たち”が出て来なければいけないのだ。そのような事情はあるとしても、個々の記録自体も優秀であるので、世界的にも“誇るべき記録”であることは間違いがない。アスリートには、精神的に“強い人”と“弱い人”とがいる。間違いなく、居る。精神的に強い人は、当然のことながらプレッシャーに負けない。どのような場所や舞台であっても、どのようなライバルたちが居ようと、どのようなタイトルやメダルが掛かろうと、優れた成績を残す。それに対して、精神的に“弱い人”は、本来持っている実力を本番で十分に発揮できない。時としては、思いもかけないようなミスを犯す。普段なら、負けるような相手ではないのに、ちょっとした油断とか、ありえないミスとか、気負いの強さが出てしまって、敗れてしまうケースが多い。そうかと思うと、普段はそれほど“とび抜けた力”は発揮できないのに、特別な大会とか、大きなタイトルとか、記録が掛かると、別人のように力量を発揮する選手がいる。高木美帆選手の場合なども、3日間連続での出場で、心身とも“疲れ果てていた”には違いない。特に最終日は「5冠」の記録が掛かっているだけに、精神的に弱ければ絶対に勝てない。よく格闘技などの場合には、最初の“睨み合い”の時点で勝敗が決しているとも言われる。合気道の創始者だった植芝盛平氏は、四方から鉄砲で撃たれても負けなかったと言われる。この人は6歳の時に心霊体験をしていて、神に向かって祈っていると、丸く光輝く大きな玉が瞬時に身体の中に入り込んだという。それ以降、何でも分かるようになっていったらしい。そのせいなのかどうか、彼の手型を見ると類い稀なほどクッキリとした「神秘十字形(頭脳線と感情線の間にある十字形)」が刻まれている。これまで観た中でも、もっともクッキリした見事な十字形だった。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む