中国のネットで日本のアパホテル客室内に置かれた本の内容が問題視され、SNSに投稿された動画の再生回数が二日間で7700万回に達したらしい。その本とは、アパホテルのCEOである本谷外志雄氏が著述した『理論近現代史学Ⅱ』という本で、彼自身が客観的に検証する形で“南京大虐殺を否定する”記述が述べられているらしい。正直、私は「アパホテル」に泊まったことがないので、そういう本が置かれていることも、そういう内容の本であることも、その本の著者がCEOであったことも、すべては初耳であり「良い」「悪い」を言う以前の感想として、意外な印象を持った。何度かテレビで見掛けた本谷氏は、どちらかと言えば“奥様の陰に隠れた存在”のように映っていたからである。それだけに彼が“近現代史の本”を書かれるほど学究型の人物であったこと、その自著を全客室内に置き、或る種“啓蒙運動”をされていたことも驚きなのである。けれども、海外のホテルでは『聖書』などがホテル客室内に置かれていることは珍しくない。それと同じような感覚で“歴史の本”を置いたとすれば、別に何の問題もない。『聖書』を置いているホテルの経営者が、客に対して“キリスト教を強要している”とは誰も思わないだろう。まあ、暇つぶしに“読むのも良いかな”と思う程度のことである。したがって、同じような感覚で自著を置いていたとすれば、それを非難するのは“的外れ”でしかない。しかも、自分の政治思想を押し付けるような書籍ではなく、客観的な資料に基づいた“近現代史”であれば、批判する理由がない。これを投稿したのはアメリカ女性と中国男性のカップルらしいが、簡単にいうと「こういうホテルには泊まるな」的な意図を持っての投稿であろう。それは、もしかしたら“事実を知ってしまう”ことによって、それまでの思想や価値観が崩れてしまう可能性を恐れているのかもしれない。多分、それほど客観的に記述されている、ということであろう。私が「素晴らしい」と思ったのは、その動画炎上を知っての本谷氏の対応である。極めて冷静に、本来の趣旨や現在の状況を公開し、少しも感情的になっていないことである。研究者としてだけでなく、ホテル経営者としても、第一級の人物であることを見せつけている。
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