人は日常の中で、あまり自然の風景や光景に「美しい」と感嘆することがない。たとえ住居や職場から見る景色が「絶景」であったとしても、それが日常になってしまうと感動はしないものだ。ところが、どこかに出掛けて行って“日常とはかけ離れた”光景に接すると、その何気ない自然な情景に眼を奪われることがある。そこにあるのは「別世界の美しさ」で、日常の“暮らしの中”だけからでは得られないものだ。仮に、それが自然そのままではなくて人工的な“つくられた美”であったとしても、出かけて行って得られた感動と興奮は“特別なもの”となる。そして、それは記憶に深く入り込み「永遠の宝」になる。年数を経て、記憶は徐々に“削ぎ落とされる”のだが、それがかえって“ぼかしを効かせて”「美しい」感嘆だけが見事に蘇えって来る。どんなに高価な指輪やネックレスよりも、情緒性を伴った「美しい記憶」は宝物として残る。人は“自らの生命”を振り返るとき、そういう宝物だけを“必死に抱きしめる”ようになる。
彼がTVに出始めた頃、わたしは彼の発言に対し「それはないだろう」と思うことが多かった。それに、どこか人間としての“冷たさ”を持っているようで、その部分も私には好きになれなかった。た 続きを読む
たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であっ 続きを読む
「北朝鮮」という国は、ほんとうに解からない。11月29日は北朝鮮で航空隊が創設された記念日「航空節」だが、それに合わせて金正恩氏と“その娘=ジュエ”氏とが空軍司令部を訪れたと報道さ 続きを読む
通常、政治家が“新党”を結成すれば、なんとなく一時的ではあっても“新鮮な雰囲気”が漂うものだ。ところが、今回の新党結成の記者会見は、そういう“新鮮さ”というものがまったく感じられな 続きを読む
単身者や核家族が多くなったことで、ペットを飼う人たちが増えている。犬や猫だけでなく、近年は“さまざまな生き物”をペットとしている例が多い。彼らのほとんどは、そのペットを「家族」とし 続きを読む
ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
人は最終的に“自分の居場所”を求めて生きて行く。どんなに恵まれた環境でも、そこに“自分が居ない”と思えば、その中で“倖せ”を実感することはできない。人は、本能的に“ここが自分の居場 続きを読む
歴史というのは、時として“逆戻り現象”を生み出す。日本は昭和初期(1920年代後半)の頃、結婚の7割以上が“お見合い”によるものであった。それが徐々に“恋愛結婚”が増えていって19 続きを読む
昔から「死人に口なし」というが、わたしは前から疑っている。ほんとうは死人でも“口がある”場合があるような気がするからだ。特に、殺人事件とか予期せぬ事故に巻き込まれるとかして亡くなら 続きを読む
作家の伊集院静氏が亡くなった。わたしがこの人に注目したのは、彼がまだ作家デビューしたての頃、たまたまその履歴に作詞家としてのペンネームがあり、その名の方で想い出す作品があり「おもし 続きを読む