オリンピックを見ているとよくわかるが、“能力”=“結果”ではない。その中間に“+アルファ”として潜んでいるものがある。それを多くの人は「運」という。もしも、“能力”と“結果”とが、完全に“イコール”でつながるなら、オリンピックの面白さは半減してしまう。オリンピックだけでなく、個々の“人生の軌跡”としての面白さや不思議さも半減してしまう。極端な話、学校での“成績の順序”が、そのまま“社会的な成功度合い”とか“地位・名誉の獲得”とかを定めるのであれば、それ以降の努力は無駄になるし、能力的に劣っている人には“成功”や“出世”や“勝利”は、ありえない、ということになる。ところが“現実”はどうだろう。学生時代は“落ちこぼれ”だった奴が出世しているとか、事業を起こして成功しているケースはまれではない。逆に、学生時代は常に成績がトップだったのに、いつしか“落ちぶれ”悲惨な境遇にあることも珍しいことではない。奇妙なことに、われわれが生きていく過程において、“能力”=“結果”とならないことは、誰もが経験的に実感している。その間には「運」と呼ぶ魔物が潜んでいることも、多くの人たちの見解は共通している。いや、正確にいえば「運」だけとも限らない。“性格”だったり“容貌”だったり“環境”だったりも、“+アルファ”として加わることがあるからだ。さらに“努力”というものも、忘れてはならない。これらが総合的に加わって、個々の人生は“あぶりだされて”来る。もちろん、社会的に“成功・出世”したからと言って、それがそのまま“幸福”とイコールかといえば、そうでもない。奇妙なことに“成功”や“出世”で得られる「幸福」は、ほんの少しでしかない。とびぬけた“成功”や“出世”などしなくても、十分に“幸福をかみしめている”人たちはたくさんいる。結局、神様は良くしたもので“能力”だけでは“幸福を得られない”よう実に巧みな“運命のプログラム”を個々の人生に与えている。
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