化粧品メーカー資生堂が9月21日の発売の新商品に合わせて流した“ストーリー仕立ての動画CM”が、一部女性たちからの批判を受けて急きょ撤回された。「女性差別」「セクハラ」「昭和の価値観」といった女性ユーザーからの猛抗議である。どういう部分が問題視されたのかというと、25歳の誕生日を迎えた女性に対して「今日からあんたは女の子じゃない」「もうチヤホヤされないし、ほめてもくれない」「カワイイという武器は、もはやこの手にはない」といった言葉が浴びせられる場面である。CMストーリーとしては、これらの言葉に刺激され新商品に興味を抱く…というような内容である。このCMが10月7日に急きょ放映を終了した。化粧品メーカーとしては、ユーザーからの批判は“新商品の命取り”になりかねないので早々に幕引を計った、というのが本音であろう。近年、この手の「批判」→「撤回」が多い。あらゆる分野の“芸術作品”において「セクハラ」「パワハラ」「差別」の指摘を受けそうな表現は徹底的に排除される。25歳の女性は「女の子」じゃないのは当然で、チヤホヤされなくなるのも事実であり、武器としての「カワイイ」が通じなくなるのも本当である。本来なら批判を受けるような発言は一つもない。これらを「セクハラ」などと捉えるのは“自意識過剰”以外の何物でもない。「女性差別」というのもおかしなことで、意識するとしないとを問わず男性と女性とでは“見た目”が違っている。これはどうしようもない事実だ。したがって、そこに“女の子らしさ”を感じるとか、“可愛らしさ”を感じるのは自然なことで、それが年齢とともに徐々に乏しくなっていくのは自然なことである。その“自然な印象”や“自然な対応”を「差別」として受け止める方が、感受性として“歪んでいる”。明らかに不自然な感受性の元に暮らしているのだ。だから、批判されなければならないのは、むしろそういう“歪んだ感性”の女性たちであって、そういう人たちの楽園は“中性人”ばかりが生きている世界、ということになる。
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