旅先で「UFO」の本と「死後」に関する本とを読んだ。どちらも最近はまともに読むことが少なくなっていた「世界」の本だ。多分、旅先だったので一気に読み切ることが出来たのだろう。奇妙なことに、二つの「世界」はそれぞれに懐かしく、不思議な感情を呼び起こさせ、“郷愁”のようなものさえ感じさせた。丁度、引っ越しの時に、大昔に“大切にしていたもの”が出てきて、妙に懐かしさを覚えるのと似たような感覚であった。十代半ばの頃、私は「死後世界」を100%信じていた。二十代半ばの頃、私は「UFO&宇宙人」を100%信じていた。このように書くと、今は信じていないかのように思われるかもしれないが、そんなことはない。ただ“100%”ではなくなった。もっとも十代の頃に「幽体離脱」を経験し「三途の川」を見て、鎧兜の武将に手を引かれて“そこに掛かっていた橋”を途中まで渡りかけた私は「死後世界」を否定はできない。母親の「行っちゃダメ!」という悲痛な叫びで「戻らなきゃ…」と思うと同時に一瞬にして離脱していた肉体へ戻った実体験は忘れることが出来ない。ただ、だから「死後世界」を100%肯定できるかというと、その辺は微妙なのだ。「UFO」にしろ、「死後世界」にしろ、仮にそれらの「世界」があったとして、それらから一方的に“観察される”とか、彼らから自由に“影響される”のは、どうも平等ではないような気がして嫌なのだ。もっと“対等な存在”としての「UFO」や「霊界」であってほしいと願うのは、いけないことなのだろうか。
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