芸人でタレントの「ヒロシ」の“インタビュー記事”が大変に興味深かった。彼の場合、2000年代の“ヒロシ節”によるブレイクは意図したものだった。つまり、どうすれば「売れるか」必死に模索した結果として、アルバイトで行っていた“ホストとしての日常”を自嘲気味に語る…というスタイルが高評価を博して人気を得られたのだった。けれども、その人気は、そう長く続かなかった。そんな中で始めたのが趣味としていた「ソロキャンプ」のYouTube動画だった。彼は、これで“再ブレイク”を狙っていたのではなかった。おそらく、自分の“一人遊び”的な動画を流すことで「こういう楽しみ方もある」ということを伝えたかったに違いない。だから“見る側”を特別に意識した内容ではなかった。ところが、どういうわけか、その自然さというか或る種の孤独な雰囲気が、見る者に“哀愁”と“共感”を誘った。いつの間にか、彼は、再び「ソロキャンプの達人」的な捉え方で“ブームの火付け役”となった。彼の趣味だったキャンプは、いつの間にか“仕事”になった。それはそれで収入に繋がり有り難いのだろうが、最初から“視られること”を意識して始めたものではない。むしろ、大都会の喧騒から“逃れたくて”始めたのが最初の動機だった。それ故、彼にしてみれば「今の状態」は“宙ぶらりん”過ぎて納得のゆかないものに違いない。事実、彼は50歳をめどに、ほんとうに“人が居ない場所”で暮らしたい、という願望を持っていることを打ち明けている。おそらく、この人は“家族を持とう”という気持ちがない。ほんとうの「ひとり」が望みなのだ。ほんとうの「孤独」が好きなタイプの人間なのだ。時々、登山家や冒険家などに“そういうタイプ”の人物がいる。そういう人物にとっては、“自然界”こそが話し相手であり、一緒の仲間なのだ。だから彼はキャンプ道具も、ほんとうはその全部を“手作り”したいらしい。そういう原始的な“生き方”が、彼の求める“ソロキャンプ”なのだ。そこには、とてもかつての「都会の片隅で生きていくホスト」の面影はない。むしろ都会のすべてから隔絶した“誰にも知られない”一人ぼっちを、自然と一体化していく一人ぼっちこそを、ひょうひょうと愉しんでいる姿があるような気がした。運勢的にも、おそらく2024年までに、彼は自分の言葉を密かに実行に移していくに違いない。人間には、それぞれに相応しい“生き方”がある。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む