1月4日、日本の経済は東証の「大発会」で始まる。正月休みをはさむので、相場の方向が“その日”を境として大きく転換することになりやすい。昨年末、日本株は“ややもたついた形”で一年を終えた。年明け後の変化に注目が集まっていたが、出足は上々で480円高で取引を終えた。久しぶりの“上昇スタート”である。それも大幅高だ。単なる“ご祝儀相場”でなく、海外からの大口が断続的に“買い”を入れて来たらしい。こういう“買い方”で始まる時には、大いに期待して良い。もう少し“ドル高”に傾けば、数週間は海外勢が“買い上げてくれる”ので大きく下落する心配がない。そうすると日経平均の20,000円越えは“ほぼ確実”となった。問題はトランプ政権が“腰砕け”してしまわないうちに、どれだけ“買い上がって”くれるかなのだ。実はテクニカル的にも、日経平均の相場曲線は長期の「ゴールデンクロス」と呼ばれる位置に来ている。同じサインは2012年の年末にもあった。実際、その頃から日経平均は1年近く大きく上昇した。この「ゴールデンクロス」と呼ばれる指標にはいくつかあって、一般に広く知られているものは信頼性が乏しい。10年間の長期スタンスによるサイン、或いは5年間の中期スタンスによるサインでないと意味がない。それも、クロスする二本の線が“両方とも上昇していること”が絶対条件である。これは日経平均だけでなく、個別の日本株にも当てはまる。実は現在、個別の金融株や商社株やIT関連株に長期スタンスの「ゴールデンクロス」が出現している株が散見される。これまでどちらかと言えば“長期低迷していた株”に多い。つまり、これまで“相場で泣いていた人たち”が、ひょっとしたら“笑顔になれる”そういう半年になりそうなのだ。
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