全体的特徴
MC(天頂)に接近して海王星が位置していて、その海王星が多数の惑星とアスペクトを形成しているホロスコープです。MCはその人の“社会的な頂点”の掴み方と、その人の“天職との関わり”を表わし、時には“課せられた業”をも暗示するものです。そういう重要な部分に、海王星がポツンと孤立して位置していて、沢山の惑星とのアスペクト関係が示されているのは、その作用の大きいことを表わすものです。もう一つ、彼女のホロスコープで目立っているのは、月を頂点とした「ヨッド」と呼ばれる“二等辺三角形アスペクト”です。月―海王星―天王星・冥王星で作られていますが、これに横やりを入れているのが土星で、つまり土星―天王星・冥王星―海王星で“直角三角形”も形作られているのです。これらの部分だけ、完全にホロスコープ全体から“浮き上がっている”ようにさえ見えます。
これらと或る意味でまったく異なった形でホロスコープに強い作用をもたらしているのは金星と火星のアスペクト関係です。特に火星はアセンダント(上昇点・ASC)とも120度で、彼女の負けず嫌いな行動力と情熱の源になっているようです。又、彼女の人生に強い影響を与えているのは“おニャン子”というグループの存在ですが、“目的を同じくする仲間”を表わす「第11ハウス」内に、彼女の場合は太陽と金星とが位置しているようです。つまり、仲間こそ彼女を輝かせて、人気をもたらしてくれる秘訣なのです。又、彼女の場合、土星が「第2ハウス」内に居るのも興味深いところで、経済的な問題や苦労を抱えていた時期が存在していたのかもしれません。
アスペクト
個々の惑星の度数を見ると、似たような度数が沢山あることに驚かされます。つまり、海王星の23度、土星の23度、月の22度、冥王星の20度、天王星の24度―もちろん、個々の惑星が位置する星座は異なっているのですが、度数の共通性があるために、それぞれがアスペクト線で結ばれていきます。つまり、既に述べたように、月―150度―天王星・冥王星―60度―海王星―150度―月「ヨッド」と呼ばれる“二等辺三角形”が、その第一です。これは月を頂点としているので、私生活と感情面に影響し、変化の多い私生活と感情・衝動による突発的な行動が多いことを表わしています。
あまり、感情を隠せるタイプの方ではありません。MCに近い海王星は仕事上に「名誉運」をもたらしてくれますが、仕事そのものとしては掴みどころがなく不安定で気分に左右されやすいことでしょう。“霊感”や“信仰”に導かれる仕事や、大衆に対して“癒し”を与えられる仕事であれば、大いなる人気や名誉を得ることができることでしょう。但し、元々何事も長続きするタイプではなく、仕事環境や条件は変化しやすいことでしょう。
移動を伴う仕事や、海外に関連した仕事では大いなる成果を得ます。私生活や住居は突発的な変化を伴う形なので、あまり早くから“安住の地”を定め過ぎない方が良いのかもしれません。もう一つ、土星―180度―冥王星・天王星―60度―海王星―120度―土星の“直角三角形”の方は、元々「第8ハウス」内に位置する冥王星と天王星に対して土星が制限と試練を投げ掛けている形で、先天的に何らかのSEXに関する“課題”が潜んでいるようにも感じられます。
また、この部屋は“心霊世界”にも関わりのある所なので、そういう方面にも何かしら“先祖的な課題”が潜んでいるのかもしれません。借金問題や相続問題に巻き込まれると厄介なことになりそうです。金星と火星は正確に90度アスペクトで男女関係の問題に対しては、常に何らかの妨害や干渉や中傷がつきまとっているようです。男と女の根本的な“違い”について理解しないと、どういう相手と一緒になっても、傷つけ合って別れるような結果に結びつきがちです。
注目すべきトランジット度数
トランジットの惑星位置と出生時の惑星位置、それに実際の人生の主要な出来事とを考え合わせると、トランジットが10度前後、3度前後、20度前後、22度前後、0度前後に位置している時に、物事が具体化している傾向がみられ、出生時にそれらの位置にある惑星が人生を主導しているものと見られます。そうすると、出生時に9度に位置している金星と火星、3度に位置している木星、20度に位置している冥王星、22度に位置している月、29度に位置している太陽が、それぞれ該当している惑星ということになります。
まず「ミス・セブンティーン」に出場した時、トランジットの木星は「やぎ座」10度で、出生時の金星に0度で重なり、出生時の火星には90度アスペクトとなっています。土星は「さそり座」10度で、火星に30度、金星に60度です。天王星は「いて座」10度で、金星に30度、火星に60度です。海王星は「やぎ座」0度で、太陽に0度です。冥王星は「てんびん座」29度で、太陽に60度です。「おニャン子クラブ」に加わった時、トランジットの木星は「みずがめ座」10度で、出生時の金星に30度、出生時の火星には120度アスペクトとなっています。海王星は「やぎ座」3度で、木星に150度です。冥王星は「さそり座」3度で、木星に90度です。「バレンタイン・キッス」が大ヒットした時、トランジットの木星は「みずがめ座」20度で、出生時の冥王星に150度アスペクトとなっています。天王星は「いて座」20度で、冥王星に90度です。
長渕剛氏と不倫関係が生じた時、トランジットの木星は「しし座」10度で、出生時の火星に60度、金星には150度アスペクトです。天王星は「やぎ座」11度で、金星に0度、火星に90度、ドラゴンヘッドに120度です。上前琢郎氏と結婚した時、トランジットの木星は「ふたご座」10度で、出生時の火星に120度、金星に150度アスペクトです。土星は「おうし座」29度で、太陽に150度です。冥王星は「いて座」11度で、火星に60度、金星に30度です。海王星は「みずがめ座」3度で、木星に180度です。
甲田英司氏と婚約した時、トランジットの土星は「てんびん座」3度で、出生時の木星と60度アスペクトです。冥王星は「やぎ座」3度で、150度です。天王星は「うお座」23度で、土星に0度、天王星に180度です。現在、トランジットの天王星は「おひつじ座」3度にあって、9月まではその位置を保ちます。10月以降は遠のくので“電撃入籍”するとすれば、この時期以外はなく、それ以降は難しくなるでしょう。