この十年で一気に急増した「病」がある。18%も増加したのだ。その数、なんと3億2千万人。それだけの人達に発症し、早急な対策や治療法を必要としているのに、これといった良い手立てが見つからない。それが「うつ病」だ。日本の患者は推計で約500万人。北海道の全人口に少し足りない程度。実際はこれに“予備軍”が加わる。今や「うつ病」は“珍しい病”ではなくなった。WHOの調査によると、アジア地域での発症率が全体の48%を占めていて、約半数の患者がアジアに居る。中国やインドやインドネシアなど人口密集地域が多いので偏りがあるわけではない。それよりも、ここ十年で一気に増加した、ということの方を問題視すべきだ。ここ十年で一気に普及したもの、それは携帯電話やスマホなどのIT機器、そしてそれに基づくSNSなどの交流ツール、これらが「うつ病」という病を一気に増やしたのだ。つまり、四六時中、誰かとつながっていること、誰かの眼を意識すること、誰かの情報が入って来ること、誰かとのやり取りが必要なこと…それが、ここ十年で一気に増えた社会現象なのだ。確かに、それらは地球上の生活を便利なものに変えた。地球上の“つながり”を増やした。表面上の“仲間たち”を増やした。いろいろな“情報”をもたらしてくれた。けれども、それと同時に、或いはそれ以上に“ストレス”を増やした。余計な情報も増えた。将来への不安心理を掻き立てた。何らかの形で“仲間であること”を強要する部分があった。逆に“疎外されていく”孤独感を教えた。他者との距離感を“わからなく”させた。傍に居ても“離れている”寂しさを紡ぎ出した。そうなのだ。元凶はIT機器にある。誰もが“使える機器”なのではなく、“使わなければいけない機器”にしてしまったことが、元凶の始まりなのだ。だから、簡単、“普通の電話機”に戻してしまえば良いのだ。ネットはパソコンでしか繋がらない。そういう風に変えてしまえば、確かに“不便”にはなるが、間違いなく「うつ病」は減る。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む