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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「カフェ」「洋菓子店」「美容室」倒産急増‼


今年に入って、次々と倒産している“小さなお店”が多い。中でも多いのが「カフェ」と「洋菓子店」と「美容室」の三業種だ。これらに共通しているのは、原材料的なものが次々と値上げしていって、それを店の価格には転嫁しずらい業種ということになる。「カフェ」の場合には今年に入ってコーヒー豆の値段が急騰している。何しろ「コーヒー」が“売り”の店で、その豆が急騰しているのではどうしようもない。このコーヒー豆価格の急騰は、一般的な商品価格の高騰というだけでなく、生産そのものの不作が影響している。高級な豆を扱っているところほど“変わり”が効かないし、味が変われば見抜かれる。だからといってコーヒー一杯を“倍の価格”になどとてもできない。専門店ほど窮地にあるのだ。「洋菓子店」の場合、ほとんどの原材料費が値上がりしている。小麦粉、砂糖、バターなどだ。何しろ、購入してくれるのは子供たちのいる世帯とか、若い年齢層の人たちが多い。したがって、大きく値上げするということが事実上できない。商品としても“取り置きが利かない”から、実質不況で客足が遠のけば、即“赤字経営”に陥りやすい。「美容室」も、その倒産件数は昨年を48%も上回る。特に、ここ最近になって独立した“創業間もない店”の倒産が多い。それは、この業界が多額の借金をして開業するケースが多いからだ。美容関連器具というのは、だいたい決まっている。最新のものであればあるほど高価な場合が多い。それらを導入して独立することが多いので、最初から“借金経営”となっている場合も多い。さらに、この業界は近年、少しずつ人件費が高騰している。フリーとなって働く人が多くなってきているからだ。さらに水道光熱費などが高騰していて、黙っていても経営が苦しい。したがって、相当上手くやりくりできる経営手腕を持っていないと、借金だけがかさんでいく。これら三業種に共通しているのは、小規模経営が多いという点だ。極端なことを言えば一人ででも始められるがライバル店も多い。価格競争的なものもあり、日用品と違って価格を大きく値上げしずらい。「日本」国内の景気はインバウンドのように上昇していない。これら三業種だけでなく、日本人を相手にする“小さなお店”の多くは原材料の価格高騰で、その土台が揺らぎ始めている。
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