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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「ギリギリを生きる女」で大女優変身の安達祐実


30年ぶりに再ブレークしつつある女優……という形で取り上げられていたのが安達祐実氏だ。確かに30年前、子供ながら「同情するなら金をくれ‼」というセリフは俄然ブームを巻き起こし「流行語大賞」にもなった。「家なき子」(日テレ系)では“DVの父親を持つ少女役”で主演を演じ、大注目を浴びたのが安達祐実氏だった。けれども、もう、あれから30年も経っている。その可愛らしい顔立ちから「金をくれ‼」という不似合いなセリフが飛び出すドラマの演技は大絶賛された。けれども、その時の印象が強すぎて、大人に成長してからの彼女は“写真集”や“芸人や写真家との結婚”で注目された程度に過ぎない。ところが昨年のドラマ「3000万」(NHK)では“詐欺事件に関わってしまう主婦役”として、今年の「べらぼう」(NHK)では“女郎屋の女将役”として、「夫よ、死んでくれないか」(テレビ東京系)では“夫が蒸発してしまう妻役”として、そして7月から始まる「誘拐の日」(テレビ朝日系)では“誘惑を主導する母親役”として、次々と“普通ではない状況設定の中で煩悶する女”を演じ分けている。確かに「可愛い」だけの子役からスタートした女優では、演じるのが難しい役柄ばかりだ。たぶん、整った顔貌に変った彼女には、大都会の中で、何らかの秘密を持ちながら、ギリギリで生きている女……というのが、妙に似合うのだ。人には誰でも、消そうとして消せない過去がある。そうであるなら、逆に、それを背中に漂わせながら“生きていく”という方法に変える生き方もある。彼女の場合、少女の役でありながら、ただの少女ではなく「金をくれ‼」という少女になって、その強烈な印象を遺して、大人になった。そうであれば、世間の人々から抜けない“その印象”を逆手に取って、そういう過去を背負っている女性の“大人になった姿”“主婦と変わった姿”“会社勤めをしている姿”“母親となった姿”をみせることで、より“深みのある女”を演じることが出来る。ドラマを観ているわれわれの多くは、彼女の少女時代を重ね合わせながら、いまの大都会でギリギリの中、危うく踏み外しそうな“綱渡りの日常”に、それが“役柄”だと判っていても、なぜか「頑張れ」と秘かなる声援を送りたくなるのだ。
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