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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「ネパールが世界で認められることが嬉しい」


エベレストという山が“世界一の高さ”であることは誰でも知っている。では、その世界一の高さの山に何度、登頂すれば“世界一”になれるのか……カミ・リタ氏(54歳)は“世界一”をまたもや更新したことで受けたインタビューで「わたしの登頂によってネパール人が世界で認められることが嬉しい」と語っている。自分の記録が…というよりも、ネパール人そのものの存在が評価されることが嬉しいというのだ。われわれはなかなか“そういう感覚”にはなれない。たぶん、それは日本人を“同胞”とは思っても、そこまで“一体化した存在”として意識していないためだ。われわれが同じような感覚を抱くのは、たとえばオリンピックに出場して“金メダル”を得たようなときだろう。特に大昔、日本人が初めて“金メダル”を得たようなときであれば、そういう感覚を得ていたのかもしれない。そういえば、われわれは「ネパール」という国を、知ってはいるし、そこがエベレストのある国だということも、なんとなくは知っているが、その時「ネパール人の顔」は出て来ないのだ。それくらい、世界の人々にとってネパール人は存在感が薄い。だからこそ、彼は「存在が評価されること」という表現を使った。何しろ、彼は54歳だが8848mの山に30回も登頂したのだ。これは、そう簡単に破られる記録ではない。もちろん、自己が持っていた記録を塗り替えての30回だった。彼が自分の記録というよりも「ネパール人の存在」という表現を取っているのは、彼が“登山ガイド”を多く輩出している“シェルパ族”の出身だからだ。つまり、より正しく言えば「シェルパ族が認められることが嬉しい」ということなのだ。確かに、ヒマラヤのふもとで育ち、幼い頃から身近に親しんでいるエベレストは“庭のようなもの”なのに違いない。だから、そういう自分たちの民族の誇らしいところを「世界が改めて評価する」ことが嬉しいのだ。実はネパールには60以上の民族がいる。シェルパ族はその一つに過ぎない。山岳地帯が国土の64%を占めている国は、シェルパ族がリードしていかなければならないのだ。
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