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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「ビッグボス」の“成功理論”を理解できれば…


世の中には「左脳型」の人と「右脳型」の人とが居る。さしずめ「日ハム」の新監督になった新庄剛志氏は典型的な“右脳型の人物”である。簡単にいえば“自らの感覚”を重視し、ヒラメキで動く。アスリートで成功する人には“右脳型”の人物が多い。一方の“左脳型”は“合理的な理論”を重視し、過去のデータに基づいて動く。男性にはこちらの方が多いのだが、瞬時の判断力や動きを必要とするアスリートには“右脳型”が多いのだ。そして“右脳型”の方が「奇跡」を起こしやすい。昨日、正式契約を結び、その後すぐ新監督は記者会見に臨んだが、その配られた名刺には「監督」とは書かれていなかった。その代わりに「ビッグボス」という“呼び名”が記されていて、それを記者にも選手にも「使ってほしい」とお願いをしていた。「監督という言い方は何か好きじゃない」という理由からである。そういう点も、いかにも新庄氏らしい。彼は開口一番「優勝なんか一切考えていません」と繰り返した。その代わり「世界一の球団にしたい」とも熱弁した。こういう一見、矛盾したことをいうのが“右脳型”の人の特徴で、彼らの中では矛盾などしていないのだ。私が彼の言葉の中でもっとも“その通り”だと思ったのは「プロとして球団に入っている選手たちのレベルなんて、みんな一緒だから…」と強調したことだ。これは、ものの見事に「人間」の本質「運命」の本質を言い当てている。或る程度のレベル以上の人間しか“その世界”には入らない。或いは残らない。これは、どのような分野でもそうなのだ。だから、よく「自分には才能がない」などと嘆く人が居るが、少なくとも“自分の住む世界”を間違えてさえいなければ、周囲から特別に劣っているようなことはない。個々の“レベルの違い”というのは“ほんのわずかの差”でしかない。しかも、その“ほんのわずかの差”は、往々にして“メンタル的な差”に由来するものだ。だから、新庄氏の言うごとく「メンタル的なものを引き出す力」さえあれば、いくらでも“レベルを上げる”ことは可能なことなのだ。ただ才能の進化には“徐々に進化していくタイプ”の人と、何かのキッカケから“一気に進化していくタイプ”の違いがあって、その点が“レベルが違う”よう見えやすい点なのだ。「日ハム」の場合、選手全員が新庄氏のような“右脳型”の指揮を十分に“理解”して“追従”出来るかどうか、という点に掛かっているよう私には思われる。特に根本的に“左脳型の選手”たちの場合、彼をどこまで理解して、どこまで追従できるかは謎である。もし誰か“左脳型のコーチ”が居て「ビッグボス」の意図や指示を技術的理論で補足してあげられれば間違いなく「世界一の球団」が誕生していくだろう。
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