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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「世界遺産」を混乱させた「杏のパリ散歩」⁉


TV番組ではよくあることだが、コアなファンを持っている番組の場合、変に“弄る”と、その番組全体が“おかしなもの”に変わってしまう。ナレーションが4月から変更となることが公表された「世界遺産」などは、その典型だった。もうこの番組は相当に長いので、いつも見るわけではないが、たまに気になって観る世界遺産の場所がある。いつの頃からか、番組の終盤に「杏の世界遺産散歩inパリ」というコーナーが出来上がっていた。なんどか、それも観たが、正直、本来の世界遺産とのつながりがなく、なぜ「短い時間で紛れ込ませるのだろう」と不思議だった。そうしたら、やはり、わたしと同じように違和感を感じた人は多かったらしく、結局、その部分が不評でナレーションそのものが、杏氏から鈴木亮平氏へと4月から変更することになったようだ。2022年の夏からパリに拠点を移している杏氏が“パリの世界遺産を巡る”という発想自体が悪いとは思わない。ただ、どうしても本来の世界遺産との関係性が不明であり、どっちがメインなのかよくわからない。いっそのこと、杏氏の「パリ散歩」という新しい“短い番組”を作った方が良かったのではないか、という気がしないでもない。それと、やはりこの番組の良さは“世界遺産”そのものをメインとして、ナレーションは入れるが画像としてはタレントや紹介者が出て来ないことにあった。その方が、自分自身が視ているような感覚を持てるのだ。近年の“旅番組”の多くはタレント主体で、その街とか建造物とか情景とかを無視しすぎる。実際に自分自身が行ったような気にさせてくれる番組はほとんどない。ハッキリ言ってタレントや解説者のコメントが邪魔なことも多い。観光というのは、それぞれの視点で視るもので「ここをこう観れば良い」とか「ここではこの部分を外すことが出来ない」とか「ここでは、これを食べなきゃ、ここに来たかいがない」とか、とにかくあれこれうるさすぎる。別に観光ガイドを頼んだわけではないのだから、TVでは黙ってさまざまな視点から画像だけ流して、必要な分の解説だけ入れて、あとはそれにふさわしい音楽でも流してくれれば良い。或る意味でタレントも、街の人の声も無くて良いので“視聴者なりの観方”ができる海外ロケ番組をぜひ放送してほしいものだ。
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