台湾に“新しい政権”が誕生し、明確ではないものの「一つの中国」を拒否しました。わかりやすく言えば「一緒にしないでね!」ということです。もっとも日本以上に中国との経済的なつながりが深いので“完全拒否”は出来ません。そのせいかどうかは微妙ですが、今年の台湾への観光客は中国本土からが激減し、代わりに日本人観光客が大挙押し寄せています。ゴールデンウイーク時の日本からの渡航先で最も多かったのが「台湾」なのです。近年、中国は盛んに「一つの中国」政策とも呼ぶべきものを推し進めています。わかりやすく言うと、“昔の中国人たち”は“もう一度まとまって”新しい「中国連邦」を作ろうよ、という政策です。「香港」「マカオ」「台湾」が“第一のターゲット”で、やがては「シンガポール」「タイ」「インドネシア」などにも手を伸ばしたいようです。状況次第では「沖縄」も“囲い込みたい地域”です。そして密接している「香港」や「マカオ」は既に“制圧しつつ”あり、「台湾」だけが“手こずっている”状況です。この「中国連邦」は、かつての「ソビエト連邦」を彷彿とさせます。けれども、結局「ソビエト連邦」は崩壊したのです。同じように「一つの中国」には“無理”があります。同じ中華圏でも英国の影響を強く受けた「香港」、ポルトガルの影響を強く受けた「マカオ」、日本の影響を強く受けた「台湾」、それぞれに“異なった血が混じったハーフ”となっているのです。大陸本土のまま成長してきた「中国」とは違うのです。やがて「一つの中国」は崩壊し「チベット」も離れて、本土だけの“ロシア的な「中国」”が誕生するでしょう。
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