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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「今後」考えていなかった「自宅立てこもり犯」


時々こういう衝動的な犯行を行う人物がいる。千葉船橋市の「自宅内で人質立てこもり」を行った容疑者・和田敢士(32歳)だ。彼は5月19日の夕方、自宅リビングで音楽を聴いていた。多分、音量強めで聴いていたに違いない。それを59歳の母親に注意された。一応、本人の供述では「それで家族全員を殺そうと思った」ということになっているが、母親だけでなく“家族全員”と述べているので、つまりは日頃から、家族全員から“あれこれ”注意を受けていた可能性が強い。少なくとも、家族の中に“彼の仲間”は居なかった…ということだろう。それにしても、母親と妹を“人質にとって自宅に立てこもる”という筋立ては、あまりドラマチックではない。もう少し場所を変えるとか、人質相手を変えるとか、した方が何となく“事件っぽい感じ”が出てくる。今回のだと、果たして「立てこもり事件」として、扱って良いのかどうか、ちょっと気恥しい。彼が立てこもってから、同居している彼の実兄が100当番通報している。実兄が通報しているということは、日頃から、弟なら「そういうことをするかもしれない」と思っていたからだ。そうでなければ、まずは兄貴が弟を説得するか、行動として“取り押さえるか”していただろう。そうしていないのは、弟を“危険人物”とみなしていたからだ。実際、容疑者は部屋の中に灯油を撒き、包丁2本を持って、母親と妹とを監禁していた。ただ、どう考えても、この容疑者の「家族全員を殺す」という計画には落ち度がある。確かに部屋に灯油を撒いて母親と妹は監禁したが、同居していた実兄は拘束できなかった。そうなると、確実に兄は110番通報する……とは、どうして考えなかったのだろう。それに、仮に家族全員を「灯油を撒いた部屋」に閉じ込めたとして、そこに火を点けたなら、確かに家族は死ぬかもしれないが、自分はどうするつもりだったのだろう。彼ら家族が暮らしていたのは一戸建ての借家である。したがって、もし火を点けて全焼した場合、家族は亡くなるかもしれないが、彼自身も自宅を失うことになる。もしかすると彼は、最初から犯行後は自首しようとしていたのか。それなら居住場所を確保できる。家族と折り合いが悪い者は、親戚とも折り合いが悪い。したがって、この人物をかくまってくれるとか、救済してくれる人物は出て来そうもない。そうなると、もはや路上で好きな音楽を聴くしかないではないか。母親にリビングで音楽を聴くのを注意されたら、自分の部屋でボリュームを下げて聴いていれば良かっただけの話なのだ。彼が刑務所から出てきた時、彼を出迎えるのが母親しかいないとしたら、こんな哀しい出迎えは……ない。
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