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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「公開むち打ち刑」は“マニアック”な風習⁉


私には以前から不思議で仕方のないことがある。インドネシアでは“一つの州”だけが「イスラム法」を順守し「公開むち打ち刑」を継続させていることだ。“すべての州”というのなら解かるのだが、一つの州だけが今日でも「イスラム法」が優先するらしい。したがって、古式豊かな“ムチ打ち”を、それぞれの「罪」を犯した人達に施行される。大衆の面前で“ムチを打たれる”人達はどうなのだろうか。例えば、お酒を飲んだ人もムチ打たれてしまう。別に「銀座」でお酒を飲んだわけではない。男女で“密会していたカップル”もムチ打たれてしまう。そしてメインは、80回もムチを打たれる“同性愛のカップル”だ。奇妙なことに、他の地域では「同性愛」は犯罪とはみなされていない。ところが、アチェ州だけは“大罪”とされていて、28日としては最大の“80回のムチ打ち”が行われた。観ていた母親は失神してしまったという。「公開」なので誰が見に来てもかまわない。実際多数の人達がカメラ撮影をしている。なにしろ、古式豊かな“イスラムの刑”なので、“見たい人”“体験したい人”はたくさんいるに違いない。それにしても「密会」という言葉と「ムチ」という響きは妙に合う。きっと、だから、一つの州だけ、この“古式豊かな刑罰”を継続しなければ…と考えているに違いない。なにしろ、大統領も「やめろよ」と口では言っているようだが、本格的に廃止しようと動いてはいない。多数の“人権団体”は「残酷」だとして“廃止警告”を行っているが、“熱い支持”を受けているということで同州は頑なに否んでいる。そんなに“マニアックな人たち”が集まってきている州なのか。私は大昔「ムチ打って」と女性からせがまれて、一度だけ体験したことがある。けれども、どうしても力が入らない。「もっと思い切り」とか言われても、なかなか力強くなど打てるものではない。そういう意味では、この儀式に参加している人たちは、なかなかマニアックなのに違いない。お酒を飲んだり、密会したりしている日本という国では、いったいどのくらいの人が“ムチ打ち刑”を体験させてもらえるのだろうか。

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