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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「名を残す」より「名を消す」方が本当の優しさ


長年続いている「さんま・玉緒のあんたの夢を叶えたろか」というTV番組がある。今年も放映されたというのだが、その番組に中村玉緒氏の姿はなく、それを観た多くの人たちから、主役であるはずの玉緒氏の姿はなく、それに対しての言及も一切なかったことに“違和感がある”とのコメントが数多く寄せられたらしい。もっともなことで、この番組が明石家さんま氏単独の“名入り番組”なら、だれも違和感は持たないはずだ。それなのに、もう一人のMCとして長年出演し、番組タイトルにまで名前が登場しているなら、その人物に関して“何も触れず”番組を進めていくのは奇妙でしかない。もちろん多くの視聴者たちは中村玉緒氏が高齢で、近年は体調を崩しているとか、施設に入居しているとか、噂レベルでは何となく知っている。けれども、だからといってスルーして良い問題ではない。もし、もう体調的に出演がムリなら、別の誰かと入れ替えるか、完全に“さんま氏の単独番組”にしてしまうべきだ。わたしが思うに、まだ亡くなられていない玉緒氏に対し、名前を外すことに“さんま氏が反対している”のだと勘では思うが、入れ替えが嫌なら、単独番組に変えるか、別なMCに後任を託せば良い。或いは多少内容を改めて“新番組”にする手法もある。もちろん、さんま氏は「玉緒」の名を入れ続けることで、自分のMCパートナーは彼女しかいないということ、そして、必ず復帰して来るということ……を信じてのことなのかもしれない。ただ多くの人たちに違和感を感じさせるということは、かえって実際には、彼女にとって“迷惑なこと”である可能性もある。玉緒氏は、もう86歳であり、初期の認知症に入っているといわれる。身体そのものにも持病を持っているらしいので、長時間の収録は体力的にもムリなのだ。ということは、本来なら静かに施設の中で過ごしたい状況なのに、この分組が放映されることで、彼女は“ふつうの入居者”では居られなくなってしまう。それは本人にとっても、親族にとっても、施設にとっても、好ましいことではないはずだ。さんま氏は“友情の証し”を表しているつもりなのかもしれないが、心身とも徐々に老いていく本人にとって“過去は幻”であって、本人の記憶の中だけで“留めて置く”ことで“美しいまま”を保つことが出来る。現在の状況をムリに対比させることは、むしろ残酷な場合もあることを番組関係者は考えるべきなのだ。
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