週刊誌には時々、これは事実なのか、噂の域を出ないのか、微妙ともいえるような記事が出る。過日、どの週刊誌だったか忘れたが杉田水脈衆院議員について「政界引退説」というのが載っていた。そこには彼女の知人発言を引用する形で「もう私は政界には未練がない、お騒がせするだけお騒がせして、保守系のアイドルとして生きていく」というようなことを述べている旨のことが記されていた。私は、この記事を7割方信じた。彼女であれば、そう思ったとしても不思議ではない、と思ったのだ。何しろ「LGBTは生産性がない」とか「伊藤詩織氏への批判」とかで、何かと“お騒がせ”な部分を持っていて、所属政党も次々と変遷していっていたからだ。この人は最初「みんなの党」に所属していた。それから「日本維新」に鞍替えし「次世代の党」へと移った。さらに「日本のこころを大切にする党」に変わり「日本のこころ」党にも変わって、最終的に現在は「自由民主党」の議員となっている人物なのだ。ついでに記すと、大学卒業後は積水ハウスに入社し、数年して市役所勤務となっている。ここで役所では何一つ自分の発案では実行できないとして、政界を目指すことになった人物なのだ。良く言えば“たたき上げの政治家”ともいえるし、悪く言えば、主義・思想や立場をコロコロ変える“政界渡り鳥”的な要素もある。そんな杉田水脈議員なのだが、昨日開かれた“政治資金パーティー”で「政界引退説」を真っ向から否定した。自分は自民党に入って、初めて本来の“やりたいことがやれる力”を与えてもらった。だから、自民党議員として今後も働き続けたい、という趣旨のことを述べたらしい。確かにもう52歳で、そろそろ腰を落ち着かせたい時期に来ている。自民党に入ったことで、その発言が取り上げられて、知名度が一気に上がった、という事実もある。自民党としても、その“今風でない考え方”を称賛する高齢者たちが多いことも知っている。だから、次は「比例区の全国区」に回して大量得票を期待する幹部もいるようだ。ただ私は彼女の「四柱推命式」が気になっている。彼女は月上に「梟神(偏印)」を持っている。こういう人は変転し続ける。永遠の“さすらい人”なのだ。
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