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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「安くて速い⁉」ディープシークの正答率は17%


数日前に突然、世界を駆け巡ったニュースの一つが中国産のAIアプリ「ディープシーク」の登場だ。これまで世界を牽引してきたエヌビディアなどに対し、その30分の1のコストで「米欧の半導体をリードする」という噂が流れ、一躍、世界中から“脅威の的”として注目を浴びた。ところが、どうも、そうでもないことが、ここ2~3日の間に判明してきた。まず、ディープシークが世界中を驚かせたのは、米欧が開発してきた方法とは異なる手順で「開発したらしい」という不思議さにあった。徐々に手順を踏んで生成AIまで到達した研究者たちにしてみれば、その途中経過を踏まえず、一気に誕生させたことが不思議でならないのだった。しかも、最初は“オープンAI”よりも「優れている」という“ふれこみ”さえあった。ところが、その神話は矢継ぎ早に崩れつつある。まず、ディープシークが「オープンAI」から何らかの方法で“丸ごと(盗み)コピー”した内容を詰め込んでいるらしい……との疑惑が伝えられた。この点に関しては、まだ完全に“そう決まった”わけでもなさそうなのだが、少なくとも“盗用した部分”が存在していることは間違いないらしい。次に、その性能なのだが、どうも“出来の状態”が当初“噂”されていたような上等のものではなく、「チャットGPT」や「ジェミニ」などのアプリと比べて、その正答率が格段に悪い……ということが判明したようなのだ。似たようなアプリの正答率の中でも“11アプリ中の10位”という情けない正答率だったらしい。数値的には300の問いかけに対して17%の正答率で、しかも、その解答にはこれまでの“中国政府による見解”がそのまま引用されているものが多数存在したらしい。したがって、考えようによっては、中国政府から観れば“まことに都合の良いAI”ということになる。ただ世界的見地から観れば、かなり偏った“回答”を含んでいることになる。「安くて速い」という“最大の売り”も、正統率が17%では、まだまだ即戦力としては使えない。やはり、正統な手順を踏んでいないものは“それなりのモノ”でしかなかったようなのだ。これにこって半導体市場は、再び落ち着きを取り戻すことになるだろう。ただし、低コストでの開発…という課題は、確かに今後の課題であって、或る意味では“それ”に対してのヒントを、この「ディープシーク」が与えてくれたような気がする。
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