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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「安らかな眠り」妨げる「死者住居」の問題⁉


死者の“住居”と言えば「お墓」だが、近年は徐々に「納骨堂」が“それ”に変わりつつある。なにしろ「お墓」は高い。それに遠いところが多い。ひんぱんに“お参り”出来ないくらいなら、近くに置いて雨風もしのげて、現代的で安価な「納骨堂」の方が良い。ということで大都市では近年「納骨堂」ビジネスが大流行りのようである。ところが、その納骨堂の経営が傾いた時、どうなるのか、ということをほとんどの人は考えない。札幌の東区に「御霊堂元町」というロッカー式の納骨堂があった。2012年に開業した「白鳳寺」という宗教法人が経営していた。1柱30㎝角の納骨堂を30万円で販売している。プラス年間の維持費・読経費などで6000円という販売価格だ。これが相場的に“安い”か“高い”かは、よく解からない。多分、平均的なのではないだろうか。もちろん家族一緒に9柱250万円というのもある。1500基の容量で773基が埋まっていたらしい。ちょっと少ないようにも感じるが、ガラ空きというのでもない。お布施などの収入もあるので、通常なら経営破綻するような納骨堂ではなかった。ところが、その周辺産業(葬儀屋・墓石会社)に利用される部分が多かったようで、赤字経営を続けていたようだ。そして、とうとう競売に賭けられることになり、市内の不動産会社がこの物件を取得した。ところが競売に賭けられたのちにも、利用者募集を呼び掛けていたようで、誰も“持ち主”が変わっていることを知らなかった。そして突然「白鳳寺」の代表者が“雲隠れ”してしまった。こうして“事態”が一挙に明るみに出た。こうなると、もう“永大供養”はしてもらえない、ということで遺骨を引き取りたいと願う人。返金を求める人。継承してほしいという人。今後どうなるのかを説明してほしいという人。さまざまな人が現れる。何しろ仏事は「宗教法人」の管轄であるから、取得した不動産業者はどうすることも出来ない。すったもんだの挙句、取得した不動産業者が周辺事業も買い取り、経営を引き継ぎ、市民に奉仕したい、という話になったようだ。安らかな“眠り”を妨げられた死者たちも、一応は安堵したことであろう。今後、多くなっていきそうな死者住居の“安眠問題”……やっぱり“安い住居”には死後世界でも「立ち退き問題」が降りかかってくるようで……。
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