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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「屋台骨」失って傾き出した「日本維新の会」


わたしのように、それほど政治に関心が無い者でも、今や自民党の次に支持者が多くなりつつあるのが「日本維新の会」だということは知っている。ところが、最近、どうも「維新」の雲行きが良くないというか、評判が良くないというか、一時期ほどの“勢い”がない。そういえば鈴木宗男氏の“離党”にしても、最初は「除名だ」と叫んでいたのに、実際には“離党”という穏やかな処分になった。ひょっとすると幹部は何か“弱み”でも握られていたのだろうか。その「維新」だが、今回、売り物の“身を切る改革”ということで「企業・団体からの献金の受け取りを全面的に禁止する」と打ち出した。献金を受け取ることで、その政策や方針に影響がもたらされることを避けるためだという。ところが、なぜか“個人献金”に関しては禁止しようとしていない。これでは名称を変えれば、そのまま献金が通ってしまう可能性がある。というか政治団体が、どこからの助成も受けず成り立つものなのか、大いに疑問ですらある。最近、維新では所属議員が地元市議を公設秘書として雇っていたとして問題となった。また大阪府議によるハラスメント行為というのもニュースになった。それらよりも大阪府民が問題としているのは、大阪万博開催に関しての予算計上が当初言われていた金額よりも、はるかに大きく変わりつつ問題のようだ。とにかく、一時期のような“熱烈な支持”というのは無くなってしまった。最近は吉村知事も今一つ元気がない。ハッキリ言えば馬場伸幸氏が代表となって、なんとなく「維新の色合いが変わりつつある」ような印象を受ける。元々、維新の会は橋下徹氏と松井一郎氏のコンビが創始し、牽引してきた。この二人が“その屋台骨”を背負っていたような気がする。いまやその両翼がない。どうも、キャラクターの濃い人たちが次々と抜けていって、その存在感が微妙に薄れつつあるような気がするのは私だけなのだろうか。それに私はいつも思うのだが、政治って、そんなに“きれいなまま居られる”職業なのだろうか。昔、わたしは「清濁を併せのむ」ということわざの意味がよく解からなかった。けれども、だんだん齢が行くにつれ“この言葉”の持っている奥の深さを感じるようになった。「清濁を飲めるって素晴らしい」と感じるようになった。政治家は、とてもヘンな言い方だが“そういう人たち”が行わないと結局は行き詰まってしまうもののような気がする。
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