「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「幸福の国」10年後「仮想通貨の国」に変った


この衝撃をどう受け止めれば良いのだろう。もう「幸福の国=ブータン」ではなくなった…というのか。あれほど国民のほとんどが“幸せそうな笑顔”を向けていたのに、いったい何が起こったというのか。アメリカの経済誌『フォーブス』で掲載されたブータンの驚くべき現状。かつての「ほほえみの国」はもう無くて、そこに捉えられていたのは仮想通貨(暗号資産)ビットコインのマイニング(採掘)拠点を四カ所も作り、GDPの2割にもあたる巨費を投じて中国から“採掘機器”を購入し、豊富な水と電力を駆使して仮想通貨収入に必死となっている王国の姿だった。別に仮想通貨の採掘が悪いわけではない。確かに豊富な水と電力を得られるヒマラヤの寒冷地帯が“仮想通貨の採掘”にもってこいの環境であることは知っている。さらに一時期、低迷していた仮想通貨の価格が今年に入って上昇し始めていることも確かだ。ブータンでは国を挙げての“採掘事業”をコロナ禍で経済が低迷した2019年から開始したらしい。今後もこの事業は国家予算を投じて継続する予定らしく、現在の100メガワットを来年中には600メガワットにまで高めたいとしている。かつては「お金で幸福は買えません」として、独自の“幸福指数”を掲げ、それに国民のほとんども同調して誇らしげに写真撮影にも応じた。それが十年間の間に、大きく変貌して“ふつうの国”に変った。世界の幸福度ランキングでも、2013年には8位だったのだが、現在は圏外である。その後に入って来た“情報の波”が、若者たちの心境を変えてしまった。彼らは「豊かになる」ことを競って追い求めるようになってしまった。情報とは何だろう。何も知らなかったことが“幸福を招く”顕著な例なのかもしれない。もちろん、現在の情報社会が悪いわけではない。けれども、急激な情報社会への変化は、若者たちに“価値観の変化”を招き、新たなる“幸福像”を築き上げてしまった。もはや後戻りはできない。かつての「ほほえみの国」「幸福の国」は“仮想通貨の採掘”によって経済的な豊かさを国民に与えて、苦悩する王国からの脱却に突き進んでいく……。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言