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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「弱き者」から「強き者」への「妖しい変身」⁉


ときどき「わからない人」というのが奇妙な事件には出てくる。いま長編ドキュメンタリー映画の部門で「アカデミー賞」にノミネートされている作品の監督でジャーナリストの伊藤詩織氏がそうだ。この人は、自分が意識もうろうとした中で元TBS記者から「性的暴行を受けた被害者」として裁判に登場し、最終的に勝訴したことで有名となった人物だ。奇妙なことには、この人は自らの仕事上の活躍で知られたのではなく、プライベートの部分、それも酒に酔って意識のない状態で“著名なマスコミ人”から性的暴行を受けた……という微妙な事件で訴訟を起こし、何年も争った末に勝利を勝ち得たということで、一躍「時の人」となった人物なのだ。一緒に食事をして、お酒まで飲んで、ホテルに同行しての“性的暴行”なので、果たして“意識のない状態”と言えるのかどうか、難しい判定の事件だった。この事件を8年間にわたって担当した弁護士である西廣陽子氏が、昨日、会見を開き、本来であれば裁判審議の中でのみ許される“ホテル映像”や“弁護士との会話”などが、ドキュメンタリー映画の中で「無断使用されていた」として涙ながらに抗議した。通常、弁護士なのだから、この事件の被害者である伊藤詩織氏とは“戦友”のようなもので守ってあげる立場だが、何度も「他には使用しない」という許可の下で裁判上で公開したホテル映像や弁護士との会話録音が、映画という新たな形で「許可なく使用された」ということで、或る意味で怒るのは当然だった。しかも、それがアカデミー賞にノミネートという“不可思議な状態”となっている。本来なら、秘匿すべきものが“全世界に向けて”公開されようとしている。どんなに映画監督として評価を得られるとしても、一緒に戦ってきたはずの8年間を“踏みにじられた想い”を持っている弁護士からすれば「許せない行為であり裏切りだ」ということになる。それにしても、驚くべきは伊藤詩織氏の精神構造である。彼女が、もし、ほんとうに酒に酔わされ、意識を失って、性的暴行を受けたのなら、そうして、そのことで8年間も裁判を行い、最終的に勝利して332万円の賠償金を得ているなら、どうして、今頃になって、過去の裁判に関する映像をドキュメンタリー映画として再編集して、自らを監督としてアカデミー賞作品として応募したりするのか。本来なら、仮に「映画化したい」監督やプロデューサーがいたとしても、自らの“傷ついた過去”を曝け出すことになる映画化を、もっとも嫌う立場の人間のはずだ。百歩譲って「弱き者」から「強き者」へと“妖しい変身”を遂げたのだとしても、それを“新たな報道”で活かすのではなく、なぜ、自らの“汚れた過去”を全世界に広め公開しようとするのか。もしかして、最初から………。
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