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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「恐怖指数」が“跳ね上がって”さあ、たいへん⁉


アメリカの経済指数で「VIX=恐怖指数」と呼ばれるものがある。この数字は平常時は大体安定していて、それほど動くこともなく“10~14”くらいの数値を示している。そのくらいに有れば、アメリカ経済は安定している……と思っていて良い。ところが、極めて稀に、この数値が“跳ね上がる”ことがある。なにによって跳ね上がるかは一概には言えないのだが、総じて“何らかの緊急事態”が生じてきたときに跳ね上がる。その恐怖指数が2日ほど前から急速に跳ね上がっていて、妙だなと思っていたら、今日は一気に、これを書いている時点で「29.35」まで跳ね上がっている。これは、ただならぬ事態だ。去年わたしはアメリカ経済に関して、日本の株価指標の一つPERは14倍程度で平均より“やや低いくらいの数値”であり、アメリカのダウやナスダックのPERは23倍程度で平均より“かなり高い数値”で、これらから考えると、アメリカ株は大きく下げてしまう可能性はあるが、日本株は“連れ安”で一時的に下がっても、しばらくすると必ず戻してくるはずなので、日本株の暴落はないが、アメリカ株の場合には“大きな下落”は有り得る……と記したことがある。そして、いま、それが現実のものとなって、アメリカ株はこのところ“大きな調整局面”に差し掛かっている。昨年、よく聴かれた話に「日本株はたいして上がらないが、アメリカ株の場合には大きく上昇していくので、買うならアメリカ株だ」というような話があった。実際、日本の“新たな投資初心者たち”の多くは、アメリカ株に流れていった。ところが、今、その神話は崩壊し掛かっている。昨年、アメリカ株に投資し始めた人たちの上昇分は、そのほとんどが“今回の急落”によって失われた格好だ。今日の「ダウ」は一気に1100ドル以上も下げていて、このところ大きく下げてはちょっと上げ、大きく下げてはちょっと上げ、を繰り返している。ハイテク株の多い「ナスダック」も同様で、下げ率としてはこちらの方が大きい。そして、前にも書いたことがあるが、日本株はナスダックの方に連動しやすい。したがって、このところの日本株もさえないのだが、こちらの方はやがて“本来の数値付近”まで戻していくだろう。問題はアメリカ株の方で、予期せぬ形で激しく下落しているので、本来の姿を取り戻すにはちょっと時間が掛るかもしれない。もはや「トランプ大統領で株価は上昇する」という神話は「アメリカファースト」で崩れたのだ。
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