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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「恵方(東北東)」だけが「幸運方位」ではない


「節分」とか「立春」とかの行事があると、だれでも一応それなりのことをする場合が多い。たとえば「恵方巻を食べる」とか「豆まきをする」とかの慣習行事だ。特に人が居なくても出来る“縁起もの”としての恵方巻は売れ行きが良いらしい。「恵方巻」にはほとんどの場合、その“食べ方”が記されている。つまり、今年の「恵方(運勢的に恵まれる方位)」に向かって一気に食べる……というようにだ。今年の場合、その方位とは「東北東」という方位だ。どうしてこういう中途半端な方位なのかと言えば、これは八方位基準ではなく“24山方位”と言って“八方位”をさらに“三分割した24方位”から選別された方位だからだ。この24山方位の内訳は、十二支の方位である“12方位”と十干の方位である“12方位(戊&己の方位は2か所ずつ)”の合計“24方位”から成り立っている。最初はこのように配布されていたのだが、途中から現在の風水盤などで用いる「24山」に変わった。「戊」と「己」の方位を外して、そこに“八卦”から「艮」「巽」「坤」「乾」を借りて来て挿入した。したがって、現在は奇妙な十干十二支方位となっている。ともかく、そういう感じの24方位の「歳徳方位」が俗に「恵方」と呼ばれている。だから“歳徳方位”には同時に“歳徳合方位”と呼ばれるものもあって、それは本来「艮」の北東方位と「坤」の南西方位に位置していた「己」方位がそれに当たる。その他にも「天徳方位」に当たる北北西(壬)方位や“天徳合方位”の南南西(丁)方位も幸運な方位なのだ。その他「六合方位」としての真西(酉)方位や「生気方位」としての東北東(寅)方位も年間における幸運方位と言える。世間には「九星気学」だけが方位学だと思っている人が多いが、そればかりが方位の占術ではない。本来の“気学九星方位”とはまた違った「24山方位」に基づく“幸運方位”も試してみる価値はあると言えるだろう。
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