「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「手相刑事」が「敏腕刑事」になっていない‼


最近、きちんと最初から最後まで本を読み切ることが難しくなった。そういう中で昨日読み終えた本が『手相刑事の鑑定術』という本だ。正直、がっかりした、というのが私の感想だ。書店でこの本を見つけて、その著者の経歴を見て刑事から鑑識に進み、犯罪者多数の指紋や掌紋を観察してきた……という触れ込みに期待を寄せたのだ。だが読み終わっての感想は、この人は「敏腕刑事とは言えなかっただろうな」という印象だ。なぜなら、この本の内容は決して“元刑事”や“元鑑識課”を連想させるものではなく、ごく平凡な“手相好きの庶民”が書いた本にしか過ぎなかったからだ。正直、わたしとしてはものすごく残念なのだ。どうして、せっかくのキャリアを活かせないのだろう。鑑識課で何千人もの“犯罪者たちの掌紋”を見たなら、どうしてそこから“各犯罪者たちの共通の相”を見出すことが出来なかったのか。一般の人と同じような感覚で「感情線が波打っている」とか「頭脳線が切れている」とか「房状、鎖状の線が多い」とか「傷害線が多い」とか、その程度のことしか読み取ることが出来なかったのだろう。せっかく何千人もの貴重な手相を観察しながら、その各犯罪に対しての“違い”“特徴”“共通点”を把握できなかったのか。本当に残念でならない。もし、彼がそれらの職業時には「手相の知識を持たなかった」というなら話は別だが、元々「刑事になろうか、手相家になろうか、迷った」と記しているのだ。それならば、もっと犯罪者たちの手相を身近なモノとしてきちんと記録するとか、写真に残すとか、スケッチし続けるとか、その微妙な違いをデータ化するとか、天が与えてくれた“貴重な職場”を活かすことが出来なかったとしか思えない。だいたい犯罪者の手型は外部に出すことは出来なくても、自らが記録として残して、図解だけでも精密に描いて読者に提供するとか、もう少し研究者らしい姿勢があっても良さそうなものではないか。ただ単に“手相好きだった刑事”が想い出話と共に、ごく一般的な手相の本を書きました、にしてほしくなかった。先輩研究者として、ほんとうに残念で残念で仕方がない。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言