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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「才能発揮」には忍耐強さも必要


昨日、毎年行われる「プロ野球ドラフト会議」が行われた。新人選手に対する“スカウト交渉権”を得るための場だが、今年の場合さまざまな面でいつもとは異なり、異色のドラフト会議になった。私が何よりも感じたのは、今年の場合には高校生の“指名選手”が少なかったような気がすることだ。今年は「甲子園球場」での“全国高校野球大会”が中止となっているので、高校球児たちにとっては全国的な“活躍の場”がなかった。もちろん、プロのスカウトマンたちは全国大会などなくても“若い才能”を発掘できる眼を持っているのだと思うが、それでも全国にTV中継されて活躍した選手は、多くの野球ファンの記憶に残る。いや、野球ファンでなくても連日TVや神前で報道されれば、顔や名前を覚えることもある。そういう選手がいるのといないのとでは人気商売でもあるプロ野球球団にとって違いは大きいと思われる。それに十代後半というのはスポーツ選手にとって成長著しい時期でもある。昨年思うように活躍できなかった選手が、一年を経て甲子園に戻ってきたとき、見違えるようにたくましくなっていたり、優れた素質を開花させていたりすることは稀ではない。そういう意味でも、高校生選手にとっては“見せ場”が奪われてしまったことになる。ただ人生という観点で考えると、このような“理不尽な出来事”というのはしばしばあるもので、それだから才能を発揮出来ないとか、プロとして活躍できないとか、不運な運命だったと考えるのは、少し違う。忍耐強くチャンスを待っていれば、必ず、才能を発揮できるようなチャンスや時期というものはやってくるものだ。焦り過ぎて、その道を放棄してしまえば別だが、そうでなければ、必ず、チャンスはやってくる。但し、チャンスが来た時に“実力”や“素質”を発揮できるかどうか、そのための準備や努力を普段から継続し続けているかどうか、その部分が重要なのだ。それが出来る人は、プロとして活躍できる素質や能力を秘めていることは間違いがない。本当に才能がある人は、決してあきらめきれるものではないからだ。
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