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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「推し活」が、人生を大きく「変えていく時代」


いつからだろう。「推し活」という言葉が“普通に使われる”ようになったのは……。SNSの時代になって、本来なら誰もが“自分の気持ち”を発信できるようになったはずなのに、ほんとうに発信できているのは“心の底”の部分ではなく、表面上の“サラッとした部分”そして誰からも“干渉を受けない部分”だけのような気がする。その代表的なものの一つに「推し活」というものがある。これであれば“似た人たち”に吸い取られていく発信となるので、どこからも、だれからも、干渉や妨害を受けず、多くの“似た人たち”だけに吸い取られて、ささやかな反応が得られるかたちで済む。こうして、人は“目立たぬ形”で「推し活」を行うようになる。或る調査によると、30代以下では3割の人が「推し活」を行い、50代~60代でも2割の人たちが「推し活」を行っているのだという。昔は、同じような行為を「追っかけ」と呼んだ。だから昔から存在していたもので、特別“目新しいモノ”ではない。ただ、昔は個人的に行っている場合が多かったし、連帯で活動するようなことも少なかったし、なによりもSNSによる発信のような“表立っての活動”が少なかった。もちろん、現代でも、ひっそりとした形で“個人的活動”として「推し活」を行っている人もいるには居るが、多くの場合には「ファンクラブ」とか「イベント参加」とか「オンラインサロン参加」のような形で、或る種の“サークル的な一体感”を得る活動となっているケースが多い。ただ多くの「推し活」民たちは、その活動に関して“経済的な負担”を感じているらしい。10代女性の推し活民の中には、自分の“お金”の半分以上をそれにつぎ込み、その結果として、飲食費など切り詰めなければならなくなっているという。20代から40代くらいまでは“自分の収入”でそれらを賄っている人達が多いのだが、これが50代から60代の主婦層になって来ると、夫の年金まで“そこ”に投入するようになる。また30代の男性では「推し活」のための“借金をする”人たちも増えてきているという。もう、こうなって来ると、ただ単に「だれにも迷惑を掛けない推し活」とか「だれからも干渉や妨害を受けない推し活」とばかりも言えなくなってくる。特にアイドル系の「推し活」には“グッズ購入費”“イベント参加費”“CD/DVDの購入費”“ライブの交通費”“サロンの投げ銭”など、その全部に身銭を切れば相当額の出費となる。もちろん、経済的に恵まれている人が趣味として行う分には何の問題もない。そうではない“ギリギリのライン”で活動している人たちが意外なほど多いのだ。来年になって、これらが本格的に「社会問題」として取り上げられなければ良いのだが……。
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