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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「整形でなりたい顔1位」が“美容整形”だった⁉


最近は、そこまで言っていいんだろうか、と思うようなことを告白する芸能人が多い。例えば「美容整形している」ということの告白。なにも自分から言わなくても…と思ったりもするが、美容整形後の姿を褒められることで“苦痛”を感じてしまうからかもしれない。TV番組の中で、タレントの明日花キララ氏が自らの顔が整形したものであることを告白した。15年前から目と鼻と口を整形し、小顔になるための整形も受けているというから、かなりの“整形率”と言える。確かに、その顔が、マスコミ調査の「美容整形でなりたい顔ランキング1位」となったのでは、本人として素直に喜べないのは当然かもしれない。韓国などでは以前から整形告白は「恥ずかしいことではない」として、むしろ自己アピールの手段として用いるようなところがあった。日本でも、最近は“整形告白”が当たり前のことに変わりつつあるのかもしれない。むかし読んだ小説で、美容整形をして美女となり恵まれた結婚をしたが、子供が産まれた時にバレてしまうのではないか、と脅えながら暮らす女性の心境を扱った作品があった。ところが、実際には、顔は元々徐々に変貌していくものなので、出産した子が“昔の自分”に似た顔貌であるとは限らないという。顔の“似ている”“似ていない”は、その“全体的な雰囲気”がいちばんらしいので、顔の部品の一部分が異なっていても、それによって“似ていない顔”とはならないらしい。だから安心して出産して良いのだ。それにしても、最近の日本人の“若者たちの顔”は、ほんとうにアニメ世界から飛び出てきたような“美形の男女”が多くなった。私が育ったころには、クラスに1人いれば良いような整った顔立ちの子が街中に溢れている。それだけ、日本が豊かになって、心身ともに恵まれて育つ家庭や社会に変わってきた証明でもある。顔の成り立ちには“暮らし向き”が大いに関わっている。単なる遺伝だけではないのだ。ただ「なりたい顔」の第1位が「美容整形が生み出した顔」だとすれば、そのうち“同じような顔”が街中にあふれて来そうで、そのことの方が怖い。
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