今年変化するものの一つに言わずと知れた「元号」がある。この「元号」の変化が、もしかすると“とんでもない株長者”を生み出す可能性がある。実は「平成」の時代に入って、日本株は大きく下落した。底なし沼のように下落した。一時的には最高値の“四分の一”以下となっていた。ここ5年ほどでようやく最高値の半分くらいまで盛り返したが、それでもまだ半分くらいなのだ。1989年、それは「平成」と呼ばれて最初の年である。その年に日経平均は38915円の“最高値”(ちなみに昨日の日経平均の終値は19561円)を付けた。「平成」は“経済的にも絶好調”かに思われた。後になって、あれは「バブルだった」と慰めのように言い聞かせているが、それだけ経済が急成長した国であったことは間違いがない。つまり元号が「平成」へと切り替わった時、日本の経済は失速した。今年、日本の元号が新たに切り替わって以降、日本株はどう変化していくだろう。多くの人は知らないが、日本株は1950年(昭和25年)に85円の“最安値”を付けている。ただの85円だ。それくらい日本株は安かったのだ。貨幣価値が変わったとはいえ、そこから38915円まで駆け上がったのだから、日本の経済、日本の企業は“大躍進”を遂げていたことになる。それが「昭和」だったのだ。そして忘れてならないことは、その「昭和」の時代に日本の文化・芸能・文学の世界で“新しいもの”が次々と生み出されていた。経済的に豊かな時代の方が、新しい文化や芸術は花開く。世界の歴史がそれを証明している。そういう意味では「平成」は“戦争のない時代”で、その点は喜ばしいが、日本経済は失速してしまった。年末年始にかけ、世界の市場は大混乱している。極端に下げ続けたアメリカ・ダウ株は昨日“急反発”し、これを書いている時点で700ドル以上値上がりしている。おそらく、今年はアップダウンの激しい相場展開となるだろう。前にも記したが、基本的に日本株は“ドル円相場”と“原油価格”に大きく左右される。この二つの“指標”が“本来の値(1ドル=113円程度及び1バレル=60ドル~80ドルの間)”に戻らないうちは、アップダウンは繰り返される。けれども、逆に、そういう時期だから、上手に買って、上手に売れば、一気に“億万長者への道”が開かれる。私は本来、企業を“短期間で売り買いする手法”を好まないが、そういう“禁じ手”を使えば、“株長者”になれる時代が来ているのだ。
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