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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「新紙幣」量産開始で「バブル経済」が再現⁉


今年の9月までで終了していたものがある。現行流通している“福沢諭吉1万円札”等の紙幣の製造だ。その代わりに2024年度から登場することになっている“新紙幣”が量産され始めた。渋沢栄一の1万円札、津田梅子の5千円札、北里柴三郎の千円札だ。日本経済の今後を担う“お三方”だ。現在の千円札に描かれている野口英世氏が“借金王”だったのに対して、今回の渋沢栄一氏は“大実業家で大金持ち”だった。やっぱり紙幣は“金持ちの顔”が良い。現在の紙幣が流通し始めたのは1984年だが、この年以降の5年間、日本では“バブル経済”が急拡大していった。株価も急騰し、土地不動産も急騰した。それまで投資などに興味なかった人たちまで、マスコミが騒ぎ立てたせいか、誰もがいっせいに株を買い、土地を買い漁った。もし、あの時、新紙幣が誕生していなかったなら、バブル経済は同じように生まれただろうか。新たな紙幣を大量につくって巷に流通させたことで、人々の気持ちに変化が生じ誰もが「投資行動に走った」とは言えないだろうか。仮に、そういう要素が少しでもあるなら、新紙幣が量産され出した今後、徐々に“バブルの兆し”が生じてくるような気がするのだ。実際、外資系アナリストの中には「数年以内に日経平均(日本株)は5万円を超える」と断言する者もいる。かつてのバブル期でも4万円を超えていないのだ。けれども、過去の株価頂上を超えていないのは「日本株」くらいで、少し前まで、ほとんどの国が過去の株価を“大幅に上回っていた”のが実情なのだ。株価というのは、その国における“先読みの経済指標”なので、株価が上昇していけば、必ず“実体経済”がその後を追う。そういう風に出来ている。だから、そういう意味では80年代の“バブル期”を追い抜けないでいる日本の見通しは厳しい。ただ「日本株」には世界の経済の“先行指標”となる部分もある。したがってアメリカの株よりも、実は“先を読む”という点からは日本の株の方が“世界経済の行方”を敏感に察知しやすい。いまはまだ「新紙幣」が流通する前なので、いわば“夜明け前”のような状況だが、もしかすると「バブル再現」は密かに準備中かもしれないのだ。
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