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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「日経平均」より「森永卓郎氏」の来年が心配⁉


こういうことを書いて良いかどうか、ちょっと迷った。だが、彼の言うことをまともに受け止めてしまう方がおられるかもしれないので、書いておくことにした。経済評論家で、このところ矢継ぎ早に本を出し、それぞれがベストセラーとなっている森永卓郎氏が1日配信のYouTubeの対談にゲスト出演して、彼の最近の持論である「日経平均は来年中に3000円になる」という予想を再び繰り返した。彼によると今の株価は「バブル」で来年トランプ大統領が就任すると一気に暴落する…というのだ。まあ、アメリカの株価に関しては、確かに多少「上値を追いすぎている」きらいはある。だから極端な暴落はないまでも、大幅な“調整期間”がやってくる可能性はある。けれども、日経平均に関しては逆で、現在の株価水準がまだ「正当に評価されていない」きらいが強い。株価水準が“高い”か“安い”かを計る物差しとして使われるのはPERという数値だ。この数値を調べてみればすぐわかることだが、アメリカの「ダウ」や「ナスダック」は20倍以上で数値が高く、日本の「日経平均」は15倍にも達していない。つまり、アメリカの方は“やや高すぎる”水準で、日本の方は“やや安すぎる”水準なのだ。したがって、仮にアメリカの株価が大幅に下落して、それに歩調を合わせて日本株が一時的に下げるとしても、ある一定まで達すれば、日本の方は急速に元に戻す働きが生じるようになる。元々が“企業業績の集約”なので、そういうふうに“出来ている”のだ。ただ「株価」というのは“経済の実態”によって動くのではなく、その国に関わる人たちの“景気の心理”によって動く。個々の企業を“買う”とか“売る”とかは、実態を観て行うのではなく“今後の状況”を予想して行うのだ。われわれの普段の“景気実感”も、あくまでも何となくの印象でしかない。「景気が良い」とか「景気が悪い」というのも、何となく街中から感じる“雰囲気”で語っている。いまの全体的な「日本」は、どうみても“バブル期”の華やかさや派手さはなくて、諸外国の影響を受けて、じわじわと物価が上昇していく不安定な状態にある。だから、それを“バブル”と感じる森永氏の感じ方は少しおかしい。わたしは心配なのだ。同じような捉え方で、かつて「日本にハルマゲドンが来る」と不安をあおっていた麻原彰晃という人物を想い出す。彼が頻繁に“警告”を発していたのは、逮捕される前年だった。わたしは森永卓郎という人物は、人間的には好きなタイプで、ぜひ“長生き”をして欲しいと思っているが、正直、彼の来年が心配なのだ。
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